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暮らしとミニマリズム「シンプルログ ドット ミー」

人気お笑いコンビ阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』。ゆったり時間を過ごしたい時に読みたい

※このサイトはPRを含みます

 

 

歌ネタが人気のお笑いコンビ、阿佐ヶ谷姉妹。

 

お2人の共著エッセイ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を読みました。

 

表題そのままに、とっても”のほほん”とした内容です。

 

ライフスタイル系の本によくあるようなオシャレな提案を含んでおらず、ましてやビジネス本のような意識高い系でもありません。

 

この本の中には本当にゆったりとした空気が流れていて、癒し系サプリのように摂取できる低刺激エッセイです。

 

ちょっと日々の生活に疲れている人なんかにおすすめですよ。

交換日記のようなエッセイと2人が書いたミニ小説

この本は阿佐ヶ谷姉妹の”姉”のエリコさんと”妹”のミホさんが交互に綴ったエッセイがメインになっています。

 

その内容はというと、「部屋の陣地の取り合い」とか「近所のお店との交流」とか「IKEAに買い物に行った話」といった2人で暮らす中におこった、ある意味で他愛のないできごとばかりです。

 

ところがさすが芸人さんといったところでしょうか、その文章は軽妙でやっぱり笑えてくるんですね。

 

と思えば「朝陽」という話では、なんとも風情のある泣ける話で不意を突かれたり。

 

書き手が2人ということもあって、飽きずに最後まで読める本です。

 

本当にリラックスして楽しく読めるので、わたしは1日で読んじゃいました。

 

書きおろしのミニ小説も掲載されています。

 

ミホさんの小説はそのまま阿佐ヶ谷姉妹が主人公なので、没入しやすかったです。

 

エリコさんの小説は中年の恋といったシブいお話。

阿佐ヶ谷姉妹が人気の理由。答えのない「幸せのカタチ」の参考になる

近頃、阿佐ヶ谷姉妹がとても人気なようです。

 

もちろんお笑い芸人としても「女芸人日本一決定戦 THE W」で優勝しており、そのおもしろさは折り紙付き。

 

ただこのエッセイのヒットにあるように、お2人の魅力はお笑いだけではないようです。

 

やはり2人で同居(現在はお隣に)していて、芸能人でありながらつつましやかに質素に暮らしていらっしゃるその様が、多くの共感を読んでいるのだろうと思います。

 

今、生涯未婚率が上がっており、独身の人が増えています。

 

それでもなお世間では結婚して家庭を持って…というのが「普通の幸せ」とされており、その人たち向けのビジネスや公的なサポートは充実しています。(「いや、結婚や子育ても大変なんだ!」という意見はごめんなさい。いったん置いといて)

 

独身者にわかりやすい幸せを提示しているモノはありません。 「幸せとは何か?」から考えないといけません。

 

それでなくても独身には「寂しい」という基本的なネガティブ要素があるので、なおのこと卑屈になってしまうように思います。

 

そこに現れた「のほほんふたり暮らし」です。

 

「どうやらあの二人(いろいろあるにせよ)幸せそうだぞ…?」

「その手があったか!」

 

独身生活の中で途方に暮れていた人にとって、ある意味で「のほほんふたり暮らし」は福音だったかもしれません。

 

たしかに、わたしも阿佐ヶ谷姉妹のような暮らしは”アリ”だと思いました。

 

気の置けない会話ができる友人でもあり、仕事上の相方でもある。

 

なかなかない関係性だと思いますが、そんなパートナーに出会えたのはやはり幸せなことのように思えます。

 

幸せのカタチは人それぞれ。

 

言葉言うのはカンタンですが、実のところ「自由にしていいよ!」と言われると逆に何をして良いかわからず、途方に暮れるのが人間だったりしますよね。

 

阿佐ヶ谷姉妹のお2人は最初からこの幸せのカタチを目指していたようには思えません。

 

なし崩し的に、勢いで、という面もあるでしょう。

 

ですがその暮らし覗いてみると、自分の頭で考えて、実践して、自分の手で丁寧に作り上げてきたように思えます。

 

幸せのカタチは人それぞれだからこそ、何かの型にポンっとはめて、一朝一夕でできあがるわけではない。

 

自分たちで試行錯誤して納得するそのカタチを作っていかないといけないんだなぁと思わされました。

 

この本の後半では、なんだかんだで1Kに2人で住むのに不便を感じ、引っ越しを計画し、実行するまでが描かれています。

 

そこはまさに幸せのカタチを試行錯誤しているように見えますね。

 

そして実はその試行錯誤とは、「普通の幸せ」を手に入れたと思える普通のカップルにも必要なんだ思います。

 

なぜなら同じ人は2人とおらず、結局はテンプレートにはめた生活なんて存在しないからです。

 

多かれ少なかれ、それぞれが試行錯誤しないといけないんですね。

 

その意味では独身、既婚者、年齢、ジェンダー、あらゆる属性に関わりなくおすすめできる本だと思います。

 

また「パートナーとの関係性」に興味があるのでしたら、ドラマにもなった漫画『きのう何食べた?』もおすすめです。

中年ゲイカップルの同居生活の話で、「男らしさ」とか「女らしさ」とかジェンダー的偏見がない中で、それぞれの得手不得手や性格から生活の役割分担がなされている様はとても勉強になりました。

 

またお互いに上手くいかず、ぶつかり合いながらも、必ずふたりは食卓を囲みます。 そうして「なんとなく、なんとかなる」ように生活が進んでいく様は、とても普遍的であり癒される思いがありました。

 

ドラマ版はAmazonプライム・ビデオで全話見ることができます。(記事執筆現在)

 

キャストの西島秀俊さんと内野聖陽の掛け合いが心地よい大人のドラマ。

 

2021年は映画も公開されるようのなので、まだ見ていない方はぜひご覧ください。 『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』が気に入った人なら、きっと楽しく見れると思います。

 

Amazonプライム・ビデオは30日間無料体験できます。

 

無料体験中に退会すれば、お金はかかりませんので『きのう何食べた?』だけ見て退会してももちろんOKです。

 

プライム・ビデオはアプリを使ってスマホやタブレットで、Fire TV Stickを使えばテレビでも見られますよ。

 

気軽に利用してみて下さい。

 

その他のおすすめエッセイはこちら↓

 

阿佐ヶ谷姉妹に負けず劣らずのほほんした本たちです!

関連記事:おすすめエッセイ本7選。正直な人の気持ちが綴れた本たち

その他、おすすめの暮らしの本

その他、いろいろな「暮らし」に関する本も紹介しています!(ミニマリスト以外の本もあります)

 

インテリア、空間づくりはもちろん、お金健康に関することまで。

 

生活全般を向上させたいなと考えている人は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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今日のあとがき

10月2日

キンモクセイって気づくと人に言いたくなりますね。

  

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