読書感想文ってめんどくさいですよね…。
わたしも学生時代は苦手でした。
でもなんの因果か、今は文章を書いてメシを食っているという…。
読書感想文ってあんがい先生も詳しい書き方を教えてくれませんよね?
「自由に感想を書け!」って言うばかり…。
そこでわたしが学生の頃知っておきたかった読書感想文を書くコツをメモしておきます。
今を生きる学生さんたちにエールを!
「どうしてその本を選んだか?」を書く
ふつう読書感想文というと「課題図書」が何冊かあり、その中から好きな本を選ぶパターンが多いはず。
まずは「なぜその本を手にとったか?」を書いてみましょう。
タイトルやジャンル、帯コメントが気になったとか、はたまたYouTubeやテレビで好きな有名人が紹介していたとか。
なにかきっかけがあるはずです。
さらに今「自分が抱えている悩み」と絡めるのがおすすめです。
「実は今こんなことで悩んでいて、もしかしたらこの本にはその答えがあるかもしれないとおもって手に取った」みたいな感じ。
するとその「答え合わせ」を読書感想文の中で書くことができます。
「主人公のあの場面のあの言葉は、わたしの悩みを吹き飛ばしてくれた」
「予想とは違ったが、この部分は参考になった」
「これを読んでいたら、自分の悩みなんて気にならなくなった」
などなど、いろんな返答が生まれてくるはずです。
つまり「感想」とは「目的」から生まれてくるわけですね。
映画でもドラマでもYouTube動画でも、なんの目的意識もなく見ていたら、たいした感想は出ないと思います。
せいぜい「おもしろかった」ぐらいでしょう。
でも、それじゃあ原稿用紙は埋められない。
こう思っていた(目的)→だからこうだった(感想)
こう思っていた(目的)→でも違った(感想)
言い換えると、読む前に「予測を立てる」とも言えます。
この本はこんなストーリーなんじゃないか?
こんなことを伝えたいんじゃないか?
ふつうこのジャンルはこんな風なことを書いているんじゃないか?
読み進めている途中でも、例えば小説なら「主人公は次こんな行動をとるのでは?」と予測しながら、読むのがおすすめです。
たくさん予測を立てれば立てるほど、たくさん感想も生まれてくるでしょう。
できれば本を読む前に予測(目的)をメモしておくと良いですよ。
そしてその予測の正解が出たり、また逆に裏切られたりしたときに、さらにメモしていきます。
ちなみに予測が裏切られても大丈夫ですよ。
っというか、裏切られることこそ読書の醍醐味でしょう。
「まさかこんなことになるなんて!」と興奮があったほうが、筆が走るスピードが上がるはず。
「誰にむけて書くか」決める
もうひとつ文章を書くコツとしては「読んでくれる人を想定する」ことです。
読書感想文ですから、ふつうは先生が読むものでしょう。
でも別に先生にむけて書かなくてもいい。
誰か特定の人を決めて、その人に本をおすすめする気持ちで書くと、勢いよく書けることがあります。
後輩、先輩、同級生でも良いですが、特定のエピソードを出すとプライバシー的に問題になるかもしれないので、その場合は本人によく確認しましょう。
おすすめは両親かな。
お父さん、お母さんなら身近でエピソードもたくさんあるし、多少失礼なこと書いても大丈夫だろう(笑)
構成として、
この本にはこんなことが書いてあった
↓
父は最近こんなことで大変そう
↓
だから、この本に書いてあるこんな部分が父に役に立つかも、または励まされるかも
という感じになるでしょう。
書き出しはこんな感じで、
わたしはこの本を父に贈りたい。
きっと最高のプレゼントになると思うから。
この本はーーー(要約に入る)
手前味噌ですが、続きが読みたくなるでしょう?(笑)
読書感想文なんて書けなくても良い。200字で提出したわたしは今、文章を書いて生きている
読書感想文が書けなくて悩んでいる学生さんは、ぜひ以上の2点に注意して書いてみたください。
ちなみにわたしは冒頭で「文章を書いてメシを食べている」と言いましたが、実は中学生の頃、読書感想文を原稿用紙半分(200字)で提出して怒られた経験があります(笑)
でも、今はまがりなりにも文筆家として生計を立てているんですね。
つまり読書感想文を書けなかったのは、書き方を教えてくれなかった先生が悪いんです(笑)
だから読書感想文を書けなくても「自分は文書が書けないんだ…」と落ち込まないでください。
今はこうしてインターネットって誰でも文章を発信できます。
現代の大人たちは、かつての大人よりも「書く機会」が多いんですね。
きっとみなさんも大人になったら文章を書く機会があるはずです。
だから読書感想文で文章を書くことに対して出鼻をくじかれてしまう罪は大きいと思うのです。
読書感想文は人が文章を書く訓練として、典型的かつ基本的なものですから、もっとしっかり指導して欲しいものですね。(まぁ、わたしの当時の先生がてきとうだっただけかもしれませんが(笑))
ぜひ紹介したコツを用いて、さっさと書いちゃってください(笑)