今年、読んでよかった本を紹介します!
色んなテーマの本を読んだと思っていましたが、どうやら今年のわたしは「ミニマリズム」がおもしろかったみたい。
ミニマリズムとかミニマリストなんて言葉を知ったのはもう5年以上前ですが、今年は改めて興味関心が高まっていました。
再マイブーム到来。
以下は2021年に刊行された本だけではなく、あくまでわたしが今年読んだ本を選んでいます。
年末年始の読書の参考になったらうれしいです。
読んでよかった本
minimalism 30歳から始めるミニマル・ライフ
2014年刊行となかなか古い本。
あの頃はミニマリストがグッと市民権を得始めていた時期でした。
それ故にこの本には、ミニマリズムの夢と希望に満ちた初期衝動に溢れています。
無邪気にミニマリズムに邁進する姿が記録されており、とにかく読んだ後「よし!断捨離しよう!」と思わせてくれた本です。
関連記事:ザ・ミニマリスツの『minimalism 30歳から始めるミニマル・ライフ』を読みました。熱い気持ちに溢れたミニマリストのバイブル - simplelog.me
minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
こちらも2016年刊行と古い本。
テイストは『minimalism』ともかなり近いです。
これも断捨離とか片付けに勢いをもたらしてくれるモチベーション系の本。
自己洗脳…じゃないですけど、わたしはよく同じテイストの本を何冊か読んで、じぶんをその色に染めてみたりします。
それがミニマリズムであれなんであれ、そうやって何冊も読むと実現力が上がるんですよね。
大掃除のこの時期、誰かに背中を押されたい人はぜひ。
関連記事:【書評】『より少ない生き方 ものを手放して豊かになる』を読みました!ミニマリストになりたい人の背中を押す本 - simplelog.me
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる
NEWS DIET
2021年以降を生きるわたしたちが片付けなければいけないのは「モノ」だけではありません。
「情報」もまた、捨てて、整理して、ほどよく摂取しないといけません。
そのための大きな手がかりになってくれるのがこの本。
ちょっと極端に「ニュースは害悪だ!」と語り尽くします。
もちろん、著者ほど極端にニュース断捨離することはむずかしいですが、彼の言っていることは一理も二里もある。
わたしは実際にこの本の影響から、テレビの時間を制限する実験をやってみたりしました。(今も続いています)
かつてのミニマリズム(ミニマリスト)はモノを捨てる代わりにデジタルガジェットやサービスを使い倒そうとする傾向が強かった。
しかし現代では、その「デジタル」の中に、モノに、情報に、溺れさせる仕組みが溢れてうようになっています。
「デジタル」は決して両手を上げて迎い入れることができるような、わたしたちの良きパートナーではなくなりつつある。
テレビだけでなく、スマホやアプリ、ニュースに対して批判的に向き合わなければ、モノは溢れなくても情報に押しつぶされてしまいます。
情報過多という強力な病気に対しての処方箋がまさにこの『NEWS DIET』なんですね。
いや、薬というよりも、むしろ毒をもって毒を制すといったほうが正しいかもしれませんが(笑)
関連記事:『News Diet』を読みました。つまり情報のミニマリズム!
NEWS DIET
消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神
ミニマリズムの極めつけがこの本。
ミニマリズム(ミニマリスト)はマスメディアが仕掛けたボトムダウン型のムーブメントではありません。
消費を牽引するマスメディアは「モノを買うな」なんて言えませんから。
ミニマリズムはネットをベースに個々人が発信をはじめ、それが連なるようになってムーブメントになり、今日の市民権を得るようになりました。
いわば、市民が自主的にはじめたボトムアップ型の現象なんです。
それゆえに体系的にまとめあげられることが少なかった。
これまで世界にちらばるミニマリストまとめたをカタログというものは存在しませんでした。
しかし、この本は極めて精度の高いミニマリストカタログとして読むことができます。
古今東西、あらゆるミニマリストが取り上げられており、時系列やそのタイプ別にまとめられています。
そして彼らのミニマリズムが、今後の消費文化に影響を与える可能性を言及しています。
著者はひとつの文化をまとめあげるという意味では、ものすごい仕事をされたと思います。
学術的にも数年後、数十年後に読み返す価値のある1冊ではないでしょうか。
ちょっとカタイ本ではあるのですが、学者でもないふつうの読者のわたしたちも、ミニマリストカタログとして読むことができる楽しい1冊だと思います。
関連記事:『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』を読みました。ミニマリストのオールスター感謝祭だった!
消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神
読んでよかったマンガ
ひらやすみ
これは素晴らしい漫画です。
1巻を読んで泣き、すこし前に刊行された2巻でもまた泣いてしまいました…。
なかなかここまでグッとくるマンガは近年出会えてなかったですね。
良心のある登場人物たちは読んでいて気持ちがいいですし、細やかな良心をやさしく肯定する全体のストーリーも良い。
個人的に、これを読んで好きだという人と友達になりたいですね(笑)
関連記事:久々に泣いたぁ〜。マンガ『ひらやすみ』がおもしろい【感想】
ひらやすみ
よつばと!15巻
15巻ヤバかった…。
『よつばと!』は安易な感動モノではないですよね。
涙や感動をヘンに煽らずに、たんたんと描いているのが良かった。
しかしここにきて泣かされちゃいました(笑)
詳しくはネタバレなので言えませんが、15巻の肝となるエピソードを読むと、これまでの1巻〜14巻が走馬灯のように思い出されるんです。
主人公よつばの何気ない日々がいっそう輝いてみえる。
そんな重要なエピソードが15巻にありました。
このままいくと最終回もぜったい泣いちゃうなぁ。
まだ読んだことない人はぜひ1巻からどうぞ。
よつばと!
進撃の巨人
大団円で終了した『進撃の巨人』も感動でした。
前半はミステリー・SFのテイストが濃く、それはそれですごくおもしろいのですが、後半は哲学や倫理的な課題が表面化していっそう文学的になっていきます。
おそらく前半のほうがファンが多いと思いますが、わたしは後半がこの作品を名作にしたと思ってます。
ひとつのストーリーの中で登場人物それぞれが違う考えを持ち、葛藤する姿が描かれている。
その「違う考え」が混ざっていく中でひとつの答えが導き出され、世の中が進んでいく様はとてもリアリティがあると思います。
特に最終巻を読んだ後は、心地よく「考えさせれた」作品でした。
来年1月からはアニメの最終シーズンも始まるので楽しみですね。(でも地上波で放送して大丈夫なのか 笑)
進撃の巨人
以上、今年読んで良かった本とマンガを紹介しました!
参考になったらうれしいです。