かれこれ4年ぐらい家賃4万円以下の格安物件(アパート)に住んでいます。
特に東京の格安物件というと、どうも普通には住めないイメージないですか?
よく友達に聞かれますもん。
「え!?その部屋、大丈夫!?」
大丈夫なんだって!これがw
この記事ではぼく経験から「格安物件の住み心地」を正直にレポートしてみたいと思います。
格安物件に魅力を感じながらも、ちょっと二の足を踏んでいる方は参考にしてみて下さい。
格安物件のメリット
とにかく家賃が安い
とにもかくにも家賃が安い。
これが最大のメリットなわけですが、家賃が安いことでもたらされる具体的な恩恵をみなさんご存知でしょうか。
これはぼくのケースなんですけど、ぼくは格安物件に引っ越すことでバイトを卒業できました。
元々フリーターをやりながら音楽をやるバンドマンだったのですが、ホラ、アルバイトって意外と忙しいじゃないですか(笑)
バイト⇔バイトでバンドができないという本末転倒な状況。
これは上京してきた若者が陥りやすい貧困スパイラルだと思います。
ところが格安物件に引っ越すと、今までの家賃の差額分、バイトを減らすことができるわけです。
例えば、今6万円のアパートに住んでいたとして、4万円のアパートに引っ越したとします。
その差額2万円。
時給1000円の仕事に換算すると、約2.5日分の労働を節約できるということになります。
引っ越すだけで、毎月の休みが2日も増えるわけです。
「たった2日!?」と思うことなかれ。
リアルに想像してみて下さい。
1日休みが増えるだけで、「5連勤⇒2休」が「2連勤⇒1休⇒2連勤⇒2休」になるわけです。
これは週末が2回くるようなもの。
そこから生まれる時間的、体力的余裕は計り知れません。
結局、ぼくはバンドマンとして大成することはできませんでしたが、「格安物件に引っ越し⇒バイトを午前中のみ⇒午後から執筆」という生活スタイルを経て、今では文筆業として独立できました。
なにか夢をもっている人には格安物件は強くおすすめしたいです。
もちろん、夢追い人だけでなく、普通のサラリーマンでも「差額分」を貯蓄や投資に回すことで、お金の不安がとても少なくなるはずです。
無駄遣いが減る
格安物件と言うと、一般的に狭い物件が多いです。
狭さはデメリットとして語られがちですが、実はすごくメリットがあると思います。
部屋が狭いと無駄遣いが減るんです。
だってモノを買っても置くところがないんだもん(笑)
あなたの家にも「使わないモノ置き場」がありませんか?
仮に6畳ワンルーム6万円の家に住んでいるとしましょう。
そこに1畳分の「使わないモノ置き場」がある。
ってことはですよ!?
毎月1万円払って、使わないモノのためにスペースを確保してあげてるってことじゃないですか。
なんか急にもったいなくなってきませんか?w
これも仮にですが、使わないものを全部処分して5畳ワンルーム5万円の家に引っ越したら、そこから毎月1万円あまっちゃうわけですよ。
逆に狭い部屋に決めちゃうことで、半強制的に無駄遣いを減らせるというわけです。
もっと言うと、狭い部屋は光熱費も安くなります。
六畳一間は空調の効率も良いし、照明も最低限ですから。
さらにさらに掃除がラクというメリットもありますね。
掃除する面積がそもそも少ないです。
無駄に広い部屋に住むと、空間とエネルギーの無駄=時間とお金の無駄なんですよね。
格安物件はそもそも家賃が安いということと、狭い部屋の隠れメリットによって、収入と支出のバランスを健全化するテコになります。
強制力があって、無意識にお金が貯まるスパイラルに入れるのが最大のメリットですね。
「お金が貯まらない!」と嘆いている人は早く引っ越そうw
とは言え、実はぼくもそんなに狭い部屋に住んでいるわけではないんすよ。
古い物件でも「和室リノベタイプ」だと1人暮らしには十二分に広いです。
- 1Kなので2口コンロが置けて自炊がはかどる
- 六畳だが押し入れと床の間があるので実質八畳
- 後から風呂を付け足したので風呂トイレ別
今住んでいる36,000円の部屋も、前に住んでいた34,000円の部屋もこんな感じのほぼ同じスペックです。
広いですよね(笑)
なので「狭いメリットって…ストイックすぎる…」とひいている方も大丈夫。
十分、普通に暮らせます。
まぁ、東京だと「家は帰って寝るだけ」という人もたくさんいますよね。
そんな人にとっては家賃は安いだけ、部屋は狭いだけ良いはずですよ。
格安物件のデメリット
メリットだけでなくデメリットも紹介しておきます。
リアルに生活を想像してみて下さい。
壁が薄い
聞こえますね。
隣の部屋の水道が流れる音w
とにかく築30年以上の和風物件は壁が薄いです。
以前は赤ちゃんが隣にいたのでかなり泣き声が聞こえてましたねw(そのおかげで、お隣さんと仲良しになりましたが)
あとは若い人だと「友達みんなでたこパ」とかキッツイと思います。
高い確率で近所迷惑でしょう。
普通に暮らすうえでの生活音は意外と気になりません。
今住んでいる住人のマナーが良いだけかもしれませんがw
駅から遠い
前に住んでいたアパート(家賃34,000円)は最寄り駅から徒歩20分とかなり遠かったです。
ぼくは自転車圏内でのバイトと、家での執筆だったのでまったく問題なかったのですが、電車通勤する人にとっては致命的なデメリットでしょう。
メリットとして「時間とお金に余裕ができる」という話をしましたが、毎日の通勤時間が長くなると、それを吹き飛ばすほどのデメリットになると思います。
駅から徒歩20分ということは往復40分。
週5日通勤すると、3時間20分もタイムロスです!
雨の日、雪の日は大変だし、スマホで時間もつぶせません。(歩きスマホNO!)
駅まで自転車ならどうだ!?と思うのですが、月極駐車場のコストや駐輪場が意外と駅から遠かったりして何かとメンドクサイことも多いと思います。
そんなわけで格安物件をお探しの方も、電車通勤の方は注意して物件を選んだ方が良いです。
「運動のため」とか「音楽・ラジオが好きだから」とか特別な理由がない限り、極力駅近を選んだ方が良いでしょう。
もっとも今住んでいるアパート(家賃36,000円)は駅から徒歩5分なんです。
根気強く探せば、駅近+格安の物件はあると思います。
セキュリティが心配
ウチのベランダは隣の部屋と物理的な仕切りがなく、その気になれば隣の敷地に侵入できます。(1階です)
なのでプライバシーとかセキュリティには一抹の不安がありますね。
特に女性の方はそれだけでも住むのをためらうでしょう。
実際、女性にはおすすめできませんw
セキュリティ問題に対応するには、やはり2階住むのが定番の対策です。(2階はベランダが仕切られていることがほとんど)
あとはベランダに死角がない物件を選ぶのも良いです。
空き巣の気持ちになって、どんな部屋なら狙いやすいかを考えてみましょう。
今の家はベランダの前がひらけた畑で見晴らしがよく、ぼく自身も家にいる時間が長いし、外出も不規則なので空き巣は狙いにくいと思っていますw
前の家はベランダの外が中学校だったので防犯最強でしたw(学校のセコムを突破しないとウチに侵入できない)
大家さんとの距離が近い
今のアパートはなんと家賃が手渡しというルールでした。
振り込みに変えてもらいましたが、大家さんの住まいがアパートの隣と言うこともあり、大家さんとは時々顔を合わせますね。
格安物件は建物も古ければ、その慣習も昔懐かしく古い。
これをデメリットと捉える人は今多いでしょう。
っというか慣れてないでしょうからね。
ぼく自身は大家さんとは非常にうまくやらせてもらっています。
この前も実家から送られてきたラ・フランスをおすそ分けしましたしw
逆に言うと、ベストセラーになったカラテカ矢部太郎さんの「大家さんと僕」のように、心温まる交流もあるかもしれません。
これは社会の大原則だと思うのですが、「1人を守りたければお金が必要で、お金がないなら人が必要」です。
もしあなたが今お金に困っているなら、人とのつながりを大事にすべきです。
大家さんが自らアパートの掃除や補修の手配をやってくれるからこそ、そのアパートの家賃は安いんですね。
古い格安物件に住むなら、住人や大家さんと共同体であると認識してマナーを守るのが大切ですね。
取り壊しの可能性がある
前に住んでいた駅から遠いアパートは大変気に入っていたのですが、強制退去になってしまいました。
そう、取り壊しによって!
築50年の木造アパートは耐用年数の限界を迎えていることも少なくありません。
もっとも引っ越しにかかるモロモロの費用は当時の大家さん持ちだったわけですが、まぁダルいですよね。
若い人ならそう何年も住まないでしょうが、「終の棲家」的に考えている方はちょっと注意が必要かなと思います。
格安物件の見つけ方
メリット・デメリットから格安物件の住み心地を紹介してきました!
ぼくは実際に格安物件に住んでいて、今の暮らしが大変気に入っています。
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なるべくデメリットを排除してメリットだけを享受するための「格安物件の探し方」を詳しく紹介しています。
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お役に立てたらうれしいです。
それでは!