サクサク読める
- 小説
- ビジネス本
- エッセイ
をご紹介します!
あまり読書習慣がなく、1冊まるまる読みきれるか不安な人におすすめです。
また今後じぶんのレベルに合った本を選べるように、読みやすい本の特徴も紹介します。
読みやすい小説4選
原田ひ香『三千円の使い方』
テレビ東京でドラマ化もされたお金の小説です。
なにせテーマがお金という万人に関係ある事柄。
特に社会人になった世代が、興味がないと言えばウソになりますよね。
文体も軽くて登場人物もエキセントリックすぎる人は少なく、親しみを抱きやすい。
著者の原田ひ香さんは、他にも身近なテーマを取り上げて、おもしろい小説をたくさん書いていますよ。
関連記事:『三千円の使いかた』書評レビュー。お金の貯め方が楽しくわかる小説です
又吉直樹『火花』
ご存知、大ベストセラー!
芥川賞を受賞した文学作品ですが、ボリュームはそこまで多くないので、多くの人が読めると思います。
っというか、多くの人が読んだ実績がある本なので、教養として読んでおくのもアリですね。
池井戸潤『下町ロケット』
第145回直木賞受賞作品。
人気作家、池井戸潤さんの代表作です。
勧善懲悪のシンプルなヒューマンストーリーで、誰が読んでもテンションが上がります。
東野圭吾『沈黙のパレード』
<p6年の時を経て刊行された大人気ガリレオシリーズ。
ひとつの殺人事件の謎を解く、これまた王道のサスペンスミステリー。
動機やトリックが解き明かせていく爽快感が好きな人に。
読みやすいビジネス本4選
超訳ライフ・シフト
「新しい働き方!」「これからの時代!」なんて本はとても多いですよね。
でも基本的に『ライフ・シフト』一冊読んでおけば事足りそう。
さまざまな未来予測をもとに、ビジネスの将来を予見する本も、その基盤となる考えはライフ・シフトからの引用であることが多いです。
時代の変化とはつまり何なのか?
テクノロジーや人口、寿命はどう変わり、どうやってその変化に対応したらよいのか?
それらを根拠を持って解説してくれています。
ただそうは言っても、『ライフシフト』は読みやすい本ではありませんでした。
翻訳本はどうしても読みにくいことが多いですし。
しかし2020年9月に待望の『超訳ライフ・シフト』が刊行!
イラストや装飾を多用して、原典よりもわかりやすくなりました。
ベストセラーだから興味のあった人は多かったと思います。
読みにくそうで避けていた人もこの機会にぜひ読んでみて下さい。
運動脳
『スマホ脳』でベストセラー作家になったアンデシュ・ハンセンの本。
スマホ脳、ストレス脳、運動脳と”脳”シリーズがあるのですが、内容はどれも近い。
強いてビジネスマンむけを選ぶなら、運動脳かなと思います。
社会の情勢や、経済の状況はいろいろあっても、まずはじぶんの体が健康じゃないと意味ないですからね(笑)
その意味では、もっとも実用性がある本だと思います。
関連記事:アンデシュ・ハンセン『運動脳』書評。運動なくして、健康なし
Do It Yourself 自分の人生のつくりかた
タレント、役者、農家、作家…さまざまな顔を持ち、神奈川県は葉山でユニークな暮らしをするマイケル・ギダさんの本。
人生を「家造り」に例えて、じぶんの人生観を語る内容です。
もしかしたら、多くのサラリーマンにとっては突拍子もない内容に読めるかもしれません。
でも、フリーランスや個人事業主の人には刺さるかも。
まるでマイケルさんと膝を突き合わせて話しているような感覚に落ち入れる、読みやすさもバツグンの本です。
関連記事:マイケル・キダ著『Do It Yourself 自分の人生のつくりかた』書評。つくる力を高めたい
ファクトフルネス
ファクト=事実をしっかりを見極めよう!
そのシンプルなメッセージを伝える本ですが、読んでみるとかなり驚きがあると思います。
わたしたちがなんとなくイメージしている常識。
それが如何に間違っているかをクイズ形式で語ってくれるので、とても読みやすく、その驚きを思わず人に言いたくなる本ですね。
読みやすいエッセイ2選
阿佐ヶ谷姉妹ののほほん二人暮らし
タイトル、表紙からして読みやすさが漂ってきます!
そのイメージ通り、内容も実に”のほほん”としていて読みやすい。
芸人というある意味で浮世離れた仕事をしながら、それでいてその生活は実に素朴。
ビジネス本が発する上昇志向に疲れたら、ぜひ読んでみて欲しい堅実さと誠実さに溢れた本です。
フランス人は服を10着しか持たない
長らく本屋さんでも平積みになっていますよね。
ファッション指南本かと思いきや、その内容はパリで暮らすフランス人マダムのライフスタイル全般におよんでいます。
ポイントは著者本人がそのマダムではないこと。
著者はアメリカはカリフォルニア出身で、読者のわたしたちと同じ目線でフランス人の暮らしを憧れの眼差しで見つめます。
どこか鼻につきそうな「ていねいな暮らし」も、上から目線で語るのではなく、読者と著者がいっしょに眺めることで、読み味の良い本になっていると思います。
関連記事:『フランス人は10着しか服を持たない』書評。憧れを育てる良書
【選び方】読みやすい本の特徴
余白、装飾が多い
まず注目すべきはタイトルや内容はもとよりその本の装丁です。
つまりどのように文字がレイアウトされているか?ということ。
読みやすい本は読みやすそうに装丁を施してくれているんですね。
まず気になる本があったら、手に取ってパラパラとめくってみて下さい。
余白を多めにとってあるレイアウトだったら、読みやすい本である可能性が高まります。
例えばこのくらい↓
対して、余白の少ない本は活字慣れした人のための本が多く、実際に専門書などは「お堅いイメージ」で装丁が作られていますよね。
また見出しが大きく強調してあったり、挿絵イラストを入れてくれている本は読みやすい。(っというか実際に読んでみると読みやすいと思います)
このように、余白や見出しデザイン、挿絵などの装丁をヒントに読みやすい本を探してみて下さい。
その意味では電子書籍より紙の本の方が間違いがありません。
わたしもKindleで買ったら、思ったよりも難しい本で面喰った経験があります(笑)
本屋さんや図書館など実際に本が手に取れる場所で装丁をチェックしましょう。
ドラマ化された小説
紹介した小説はいづれもドラマ化されています。
映像化された小説はやっぱり読みやすい傾向がありますよね。
ポイントは映画ではなくドラマということ。
特に日本映画は純文学作品と相性がよく、よく映画化されます。
逆に言うと、日本映画になった作品は純文学であることも多い。
ドラマはテレビで放送されるものですから、とうぜん大衆性は高いです。
なので「ドラマ化」をキーワードに小説を選んでみるのも、読みやすい本を選ぶひとつのヒントです。
本屋大賞・直木賞の本
出版業界には、
- 三島由紀夫賞
- 芥川賞
- 直木賞
- 本屋大賞
などがありますが、基本的にエンタメ作品が受賞するのは直木賞です。
次いで本屋大賞が読みやすい本になるでしょうか。
受賞歴から選ぶなら、まずは直木賞から選んでみてください。
お笑い芸人さんの本
なにせお笑い芸人ですから、堅苦しいのはNG。
当たり前ですがユーモアの塊なので、活字を追っているだけなのに思わず笑っちゃうような内容の本もたくさんあります。
また最近はさなざまなジャンルの本を書くことが増えてきました。
エッセイは定番ですが、レシピ本やビジネス本、小説を書く芸人さんも多いです。
苦手ジャンルを読む必要性に迫られた時、芸人さんを頼りにして徐々に慣れていくのはアリでしょう。
主な芸人さんの著者一覧(Amazonページ)をリンクしておきます↓
小説→又吉 直樹
小説→劇団ひとり
エッセイ→若林 正恭
エッセイ→岩井 勇気
エッセイ→太田 光
ビジネス→中田 敦彦
集中して本を読む環境づくりも大事
選んだ本がどれだけ読みやすくても、読者のわたしたちが注意散漫で集中力がなければ読めません…。
読書が苦手な人は、じぶんなりに読書環境を整えるのも大事。
関連記事に集中して本を読むためのアイディアをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:本を読んでも飽きる人が読書を続けるコツ8選。集中して本が読める