最近いろんなところで聞くようになった「エシカル」という言葉。
特にファッションが好きな人にはもう馴染み深いのではないでしょうか?
本書はズバリ、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さんが書いた本です。
まさにエシカルとはなにか?を明瞭に解説した内容になっています。
エシカルな行動はむずかしくない
エシカルとは「倫理的」の意味。
主に地球環境と労働環境に対して、より倫理的にアプローチしていこうという試みです。
こう言うと極端に受け取って「じゃあ、山奥で自給自足するしかないじゃないか!」と言う人がいますが、そうではない(笑)
本書でおすすめされているのは、日々の行動の中でほんのひとつまみ、1%でもエシカルに変えてみること。
経済の営みからかんぜんに離れる。
それもたしかにエシカルですが、大事なのはその営み自体をエシカルに変えていくことです。
で、その「1%のエシカル」はあんがいかんたんに実行できるんですよね。
わたしたち消費者ができることを大別すると、
- エシカルな企業(商品)を選ぶ
- モノを大事に使う
の2点です。
最近はわたしたちに馴染み深いお店やブランドも、どんどんエシカルな方向に舵を切っています。
まずはシンプルに、それらを選んでいけば良い。
本書ではエシカル消費のためにヒントになる「認証マーク」や、具体的な「エシカルブランド」も紹介されています。
そしてモノを大事に使うのは、わたしたち日本人は大の得意。
なんと言っても「もったいない」。
この言葉に代表されるように、日本にはモノを直したり、再利用する文化が当たり前にあります。
と言いつつ、30代半ばのわたしは祖父祖母の世代のようにモノを直す技術を持っていません。
でも今の時代はインターネットがあります。
インターネットなんて、グローバルなおばあちゃんの知恵袋ですからね(笑)
正しい洗濯の方法や、やぶれやほつれを直す方法。
割れた皿の金継ぎとか、家財のDIYレシピまで。
情報も道具も豊富にある時代なので、やろうと思えば今すぐできます。
企業の努力と情報の充実。
世の中を見渡すと、ハードルが高いと思われていた「エシカル」が、ずいぶんとラクに実行できるようになっているなと感じます。
わたしのエシカル消費
っというわけで、わたしも最近はエシカルを意識してモノ選びをするようになりつつあります。
最近だとBOODY(ブーディ)というアンダーウェアを買いました。
これは竹レーヨンでできています。
竹は農薬や化学肥料を必要とせずとも成長が早い。
また一般的な木々よりも、二酸化炭素の吸収率が高いと言います。
農薬を使わなければ竹農家さんの健康に配慮することができ、また温室効果ガスの削減にも役立つというわけですね。
スニーカーだとVEJA(ヴェジャ)を愛用しています。
VEJAはもう10年以上前から、エシカルなものづくりを推進しています。
高品質なレザースニーカーなのに、2万円ていどで購入できるのは広告費がゼロだからだそう。
なので、あまり知名度は高くないのですが、近年はイギリスのメーガン妃が愛用したことで広く知られるようになったそうです。
関連記事:VEJA(ヴェジャ)のスニーカーを買ったのでレビュー。エシカルブランドとして人気
BOODYもVEJAもモノとして品質が高く、わらわれ庶民(笑)でもまったく手が出せない価格帯ではありません。
個人的にVEJAのデザインはすごく好きなんですねぇ…。
あとはブランドを頼りにするだけでなく、素材もヒントにしています。
やはり竹ですが、最近ティッシュペーパーを無印良品の竹パルプのモノに変えました。
同じく竹パルプの「BambooRoll」なんてトイレットペーパーも「おかえり株式会社」より発売されているらしく、今使っているのがきれたら試してみたいですね。
おそらく竹が万能というわけではないでしょうが、それでも進んでみたい。
あとは古着にも興味があります。
古着は知識さえあれば、ふだん手が出せないブランドを激安で購入する手段にもなり得ますね。
ブランドの特性を知ったり、直して着る手段を覚えたりすれば、愛着がまして楽しそうだなぁと妄想しています。
もちろん、わたしだってぜんぶがぜんぶ「エシカルブランド」「エシカル消費」で固めているわけではありません。
ユニクロもいっぱい持っています(笑)
でもやっぱり、じぶんのできる範囲で1%だけエシカル方向に角度を変えるのがだいじだと思います。
じぶんが1度、角度を変えて次の人に渡す。
そしてまた次の人が1度だけ角度をつける。
そうして一人ひとりがすこしだけ上向きに角度をつけていくと、いつのまにか指数関数的に物事が変わっていく。
あんがい世の中はそんな風にできているのかなと思います。
エシカルに興味がある人はぜひ『エシカル革命』、読んでみて下さい!