わたしは大学を卒業してからの20代8年間を、まるまるフリーターに費やしました。
それは当時の東京によくいるワーキングプアだったと思います。
手取り15万円を下回る生活で、それはやっぱり良いとは言えない。
そんなわたしも今、30代になってフリーランスとしてそれなりに生計を立てることができるようになりました。
そこでこの記事では、
「フリーター時代に読んでおいてよかった!」
「あの時、読んでおけばもった楽だった…」
そんな本をご紹介します。
- フリーターを辞めるためにミニマリストになる「minimalism 30歳から始めるミニマル・ライフ」
- フリーターを辞めてニートになる「ニートの歩き方」
- フリーターを辞めて隠居になる「20代で隠居」
- フリーターを辞めて自営業をやる「田舎のパン屋がみつけた「腐る経済」」
- フリーターを辞めて自営業をやる その②「リトルスターレストランのつくりかた。」
- とりあえずじぶんで作ってみる「アイム・ミニマリスト」
- とりあえずじぶんで作ってみる その②「Do It Yourself 自分の人生のつくりかた」
- フリーターを辞めて契約社員になる「やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい」
- フリーターを辞めて正社員になる『ディズニーサービスの神様が教えてくれたこと』
- フリーターの自分に、自信がない人へ
フリーターを辞めるためにミニマリストになる「minimalism 30歳から始めるミニマル・ライフ」
フリーター、忙しくないですか?
フリー=自由だって言っているのに、いつのまにか時間がなくなる。
まさに貧乏暇なしというか。
フリーターからクラスチェンジしたいとき、その忙しさが足かせになってきます。
就職活動、資格の勉強、その他のスキルアップ諸々…。
いづれもまとまった時間の確保が必要です。
その時、役に立つのがミニマリスト(ミニマリズム)という考え方。
ミニマリストとは、不必要なものを捨ててじぶんの大切なことに集中するライフスタイルを言います。
メディアで人気があるのは何もない部屋で寝袋で寝ているようなミニマリストですが、そこまでやらないでいい(笑)
フリーターから脱却する分には、じぶんなりに参考にする程度で十分です。
それにミニマリストの考え方は立場に関係なく、一生役立ちます。
それでなくてもモノも情報があふれる現代ですから、それらを整理整頓する能力=ミニマリズムは一生モノのスキルと言って良いでしょう。
ミニマリスト系の本でわたしが好きなのは、ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスの二人組「The Minimalists」の本。
刊行は2014年と古いですが、その内容は古びていない。
文体はシンプルで読みやすく、ポジティブなやる気に満ちているので、今でもたまに読み返すわたしの愛読書です。
ミニマリスト系の本は他にもいろいろあるので、読みやすい順にまとめた記事もあります。
関連記事:おすすめのミニマリスト本10選!読みやすい順に紹介
フリーターを辞めてニートになる「ニートの歩き方」
なにも全てのフリーターが「変わりたい!」と思っているわけではないと思うんですね。
むしろもっとゆるふわにマイペースで暮らしたいと思っている人も少なくないかもしれません。
だったらフリーターなんて辞めてニートになりましょう(笑)
日本一有名なニート(だった)phaさんの「ニートの歩き方」がニート指南書として優秀です。
主にネットをうまく活用して、収入や必要なモノ、人間関係を構築していくワザが書かれています。
とは言え、こちらも少し古い本になり、特に「人間関係をネットで構築する」部分は、今となってはちょっと牧歌的です。
今のインターネットはビジネスの主戦場であり、誰がなんのために発信しているのかサッパリわかりません。
そんな中で素朴な人間関係を求めても、余計にややこしい。
っというわけで、その部分だけ気をつけて読めば、おおむねの考え方はとても役立つと思います。
フリーターを辞めて隠居になる「20代で隠居」
同じく働きたくない人でも「ネットは苦手…」って人もいますよね。
そんな人には「隠居」がおすすめです。
『20代で隠居』の著者、大原さんは「21世紀都市型隠居」として東京の郊外で隠居しています。
ニートと違って、隠居スタイルは週に2回ほど働くそうです。
それでも一般的なフリーターより全然時間に余裕のあるライフスタイルですよね。
一か月の生活費が7万円という驚異の生活術は読んでおいて損なし。
関連記事:『20代で隠居(思い立ったら隠居)』書評。この本はわたしの人生の土台
フリーターを辞めて自営業をやる「田舎のパン屋がみつけた「腐る経済」」
スモール、だけでなく本格的な自営業者として開業するのもアリですよね。
またスモールビジネスがいつのまにか本業になることもあり得ます。
これからの自営業者のあり方を鋭く考察したのが『田舎のパン屋がみつけた「腐る経済」』です。
鳥取県のパン屋さん「タルマーリー」のお話。
これからの時代、持続可能な自営業とはなんなのか?
仕事と人生の関係を、自分の経験を交えながらつづられています。
フリーターを辞めて自営業をやる その②「リトルスターレストランのつくりかた。」
東京都三鷹市で飲食店をはじめたふたりの物語。
仕事のやりがい、生きがいってなんなのか?
そんな悩みがあるなら、この本にヒントがあるかもしれません。
金銭的な成功だけではなく、心が満たされるまいにちの仕事がしたい。
それは綺麗事のように聞こえて、実は誰しもが避けて通れない命題だと思います。
関連記事:『リトルスターレストランのつくりかた。』書評。三鷹の飲食店、美味しさと気持ちよさの理由
とりあえずじぶんで作ってみる「アイム・ミニマリスト」
先に紹介したミニマリストとはまたちょっと毛色が違います。
こちらはモノをもたない人、ではなくモノを創る人と言った方が正しい。
特に面白いのが佐賀県に住む、本山さんという女性の話。
なんと彼女、自分でイチから自分の家を立てちゃったんですよ!
しかもエネルギーはできる限り自給自足。
いわゆるオフグリット。
仕事が無くなろうが関係ない、最強のライフスタイルですよね(笑)
フリーターの方はおそらく将来に対して漠然とした不安を持っていると思いますが、人間どうやったって生きていけるんだ、と強く思わされます。
とりあえずじぶんで作ってみる その②「Do It Yourself 自分の人生のつくりかた」
葉山に暮らすマイケル・ギダさん。
役者、モデル、タレント、さらには農家とさまざまな顔を持ちます。
レールに乗ったじんせいではなく、じぶんでじぶんの人生を構築しています。
そのDIY(Do it yourself)精神を紹介した本です。
まさにDIYらしく、人生を家造りに例えています。
いっけんして無茶苦茶に見えて、実はとても理性的。
重苦しくなくとっつきやすい内容なのでおすすめです!
関連記事:マイケル・キダ著『Do It Yourself 自分の人生のつくりかた』書評。つくる力を高めたい
フリーターを辞めて契約社員になる「やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい」
「フリーターの稼ぎじゃ少ない、けど正社員もちょっと…」という人におすすめのステップが派遣社員。
「やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい」は派遣社員のメリット、デメリットを考察した上で、その働き方はかえって現代に適応していると提案します。
仕事探しと言ってもその実、「会社探し」ことになってしまっているのが今の社会です。
しかし派遣社員はちゃんと「仕事探し」ことができるというのです。
ハケンのネガティブなイメージを払拭して、人生に選択肢を増やせる本です。
実際に派遣として働きたい方はこちらの記事などを参考に。
関連サイト:先輩に聞く!派遣社員の始め方、仕事の探し方
フリーターを辞めて正社員になる『ディズニーサービスの神様が教えてくれたこと』
ここまで書くとどうもわたしが「正社員なんか辞めとけ!」と思っていると思わられるかもしれませんが、そーでもないんですよ(笑)
かの有名なディズニーで働く人たちのやりがいが物語として描かれているのがこの本です。
特に最後の話なんてオチがデキすぎていて、笑っちゃいました。
夢の国の話だけに、働くことに夢がもてるポジティブな本ですよ。
これから正社員を目指す人は読んでおくとグッとモチベーションがあがりそうです。
フリーターの自分に、自信がない人へ
「ホントはもうフリーターを辞めたいけど…」
自信がなくて一歩を踏み出せない人にはミイダス というサイトを使ってみることをおすすめします。
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