「はてなブログに興味があるけど、どの程度SEO対策ができるの?」
そんな疑問をお持ちの人のために、はてなブロガー歴8年、プロブロガー歴6年のわたしの経験から、ほんとうに効果的な「はてなブログでできるSEO対策」をまとめました。
はてなブログはWordPressほどではないですが、他社のブログサービスよりもSEO対策がしやすいと思います。
具体的な施策はぜんぶで10個です。
優先度が高い順から上から並べ、①は必ず、⑩は余裕があったら、という感じ。
ぜひ、ご自身のレベルに合わせて取り入れてみてください。
この記事ではまず、超初心者のために「SEOとは?」という基礎知識から解説しています。
基礎を知っておくと、ツールや時代に変わっても応用が効くのでぜひ読んで欲しい部分です。
基本的な説明が必要ない人は、後半から読んでみてください。(目次をタップするとジャンブします)
- 【基礎知識】SEO対策とは?
- はてなブログでできるSEO対策10選
- 【2023年最新】はてなブログはSEOに弱くなった?いや、むしろ強くなったかも
- いちばん大切なのは検索ユーザーの悩みに答えること
- SEOをさらに勉強できるサイトや書籍
- はてなブログのパワーアップはこちら
- 知っておきたい、ブログで稼ぐコツ
- 【無料】現役プロブロガーの収益化メソッドがわかる
【基礎知識】SEO対策とは?
SEOと対策とは、Googleからのアクセスを増やすこと
SEOとは「Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)」の略で、日本語でいうと検索エンジン最適化と言います。
現在の検索エンジンのシェアはGoogleが圧倒的ですので、SEO対策とは事実上、Google対策ですね。
つまりSEO対策とは、Google検索から自分のブログに辿り着く人を増やすための施策を言います。
SEO対策のためには、まずGoogle検索の仕組みを知る必要があります。
Googleは世界中のウェブサイト(ブログ)にGoogle botというプログラムを走らせて、そのサイトの内容を把握しています。
そして検索に対して、適切なページを返せるようにする。
Google botのことをクローラーと言ったります。
クローラーはわたしたちのブログの、どこをどのように読み込んで、内容を把握しているのでしょうか?
現在は、
- 適切なマークアップ
- 検索ユーザーの質問に応える記事
- ページの快適性
- サイトのEAT
の4つの要素を重視してみていると言われています。
SEO要素① 適切なマークアップ
マークアップとは、そのテキストがどんな構造をしているかを記述するプログラミングのこと。
クローラーはわたしたちのブログの、表には見えないプログラミング言語の部分を読んでいるんですね。
そしてある特定のマークアップを記事の内容を読み込むヒントに活用しています。
なにやら難しそうですが、初心者ブロガーが気にすべきことは「記事タイトル」と「見出し」を適切に使うこと。
その他のマークアップは、今どきのブログサービスなら、大外れしていることはありません。
WordPressでも、はてなブログでも、アメブロでも、bloggerでもマークアップ的な差異は少ないと思います。
少なくとも「マークアップの点でSEOに強いからこのブログサービスを使う」と考える必要はないでしょう。
本来、マークアップに関係なく、人間が読んで理解できる記事なら問題はないはずです。
ですが、ことSEO対策として考えたとき、Googleが読めるようにすることは大切。
適切なマークアップとは、つまりクローラーが記事を把握しやすくする手助けをすることです。
SEO要素② 検索ユーザーの質問に応える記事
これはわかりやすいですよね。
検索する人は「わからないことを知りたい」から検索する。
それを教えてあげる記事を書くことが、SEO対策のメインパート。
もし検索したときに、質問(検索語句)と答え(ブログ記事)がずれてしまうと「Googleは使えない!」となってGoogle社も困るので、質問と答えのマッチング精度向上に日々、彼らも奮闘しています。
だったら、質問から逆算して答えとなる記事をかけば、ブログのアクセスは増えると考えられますよね。
これがSEO対策の基本となる考えです。
SEO要素③ ページの快適性
ページの快適性は、
- ページスピード
- コアウェブバイタル
の2つに分けられます。
ページスピードは言葉そのまま、ウェブページ(ブログ記事)の表示スピードとか読み込みスピードのことです。
なかなか表示されないページは誰しもイライラしますよね。
コアウェブバイタルはさらに、
- LCP
- FID
- CLS
の3つの要素に分けられます。
LCP(Largest Contentful Paint)とは、記事のいちばん大きな要素が表示されるまでかかる時間。
もちろん、早ければ早いほどよい。
FID(First Input Delay)とは、「初回入力遅延」の意味。
ユーザーがそのページで何らかの行動(クリックとか文字入力)をできるようになるまでの時間です。
これはブログだとあまり関係ないかもしれません。
CLS(Cumulative Layout Shift)は、「累積レイアウト変更」の意味。
なにか記事を読んでいたら、バナー広告や画像に押し出されるように、テキストがグワンッと上下に動く挙動に遭遇したことはありませんか?
このように読者が意図しないレイアウトの移動を「CLSが悪い」と言います。
これはいちユーザーとして不快だと思ってい人が多いのではないでしょうか?
以上、3つの要素をGoogleはコアウェブバイタルと称しています。
ページスピードもコアウェブバイタルも、今はブログの良し悪しを図る要素としてGoogleはそこまで重要視していないと言われています。
とは言え、ほぼ同じ内容の記事があったとき、より快適性(ページスピード&コアウェブバイタル)の高い記事の方を検索上位に表示すると。
いわば決選投票のように使われているようです。
しかし時間がすぎるにつれて、すべてのブログの快適性が向上し、それが当たり前になってくると、今度は「できてない」ブログを落とすことも考えられます。
今からできるだけしっかり対策しておきたい要素です。
SEO要素④ ブログのEAT
E-A-Tとは、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の3つの概念の略。
今のGoogleは、これらが高いブログの記事を優先的に検索上位に表示させています。
専門性はわかりやすいですよね。
これは同じテーマに関する記事をより多く、より深い内容で書いていくことで向上すると考えられます。
権威性とは、そのジャンルでの人気。
信頼性とは情報に不備がないか?あるいは情報発信元が信頼できるか?ということです。
しかしGoogleはどうやってブログのEATを判断しているのでしょうか?
予想されるのは、
- 指名検索
- 法人ドメイン
- EATの高いサイトからの被リンク
です。
指名検索とは、そのブログを名指しで検索すること。
このブログなら「simplelog.me」とか「シンプルログドットミー」で検索されてブログにやってきてくれることです。
指名検索の量がブログの人気を端的に表すと想定しやすいですし、Googleも把握できるでしょう。
さらに「.co.jp」など法人向けドメインで運営されているウェブメディアの記事が、比較的に検索上位に表示されている現状が見て取れます。
法人は連絡先や住所を登記し、サイトに明記して、社会的責任を背負った上で運営しているので、EAT(とりわけ信頼性)が高いと判断するのは納得できます。
さらにそのようなEATが高いサイトから被リンクされる(自分のブログにリンクをはってもらう)ことで、自分のブログのEATが向上するように見えます。
「信頼する人がおすすめする情報なら信頼できる」という当たり前の考えに基づくと、被リンクによるEAT向上は合点がいくところではないでしょうか。
またEATと合わせて知っておきたい言葉に「YMYL」があります。
YMYLとは「ユアマネー ユアライフ」のことで、多額のお金や命に関する分野のことです。
例えば医療、不動産、金融など。
このようなYMYL分野の記事を書く場合、よりいっそうEATが重視されます。
間違ったことを伝えてしまうと、ユーザーの不利益が大きい分野なので、これは当たり前ですよね。
お察しの通り、個人ブロガーがEATを向上させるのは、かんたんではありません。
ですから初心者ブロガーは基本的にYMYLジャンルを外して記事を書いていったほうが良いでしょう。
SEO対策の概要まとめ
ここまでSEO対策を概念的に説明してきました。
次は概念から実際とるべき施策を落とし込んでいきましょう。
初心者ブロガーの場合、できることに限りがあるはずです。
すべてをこなすスキルや時間がない前提で、優先的に取り組むべき事柄を説明していきます。
ぜんぶで10項目を並べました。
はてなブログでできるSEO対策10選
サーチコンソールに登録→サイトマップを送信
サーチコンソール(Serch Console)とは、Googleが公式に提供しているSEO対策ツール。
自分のブログに検索エンジンからどの程度の流入があったとか、どんなキーワードでアクセスがあったなどがわかります。
サーチコンソールにブログを登録する意味は、アクセス解析はもちろん、サイトマップを送信するためです。
サイトマップとは、サイト上のページや動画などのファイルについての情報や、各ファイルの関係を伝えるファイル。
難しそうですが、サイトマップ送信とは要はGoogleにじぶんのブログを認識(インデックス)しやすくしてもらう行為ですね。
やり方はかんたんです。
まずは自分のはてなブログをサーチコンソールに登録します。(登録手順をわかりやすく説明してくれているブログがあります↓)
関連サイト:はてなブログにグーグルサーチコンソールを導入する方法 - あおいろ通信
サーチコンソールに自分のブログを登録したら、次にサイトマップを送信。
管理画面のサイトマップを開き、
- sitemap_index.xml
- rss
- feed
の文字列を入力して「送信」ボタンを押します。
もしかしたら最初は「取得できませんでした」と出るかもしれません。
しかし2023年6月現在、 はてなブログのサイトマップはかなりスムーズに読み込まれるようになりました。
もしサイトマップの読み込みが遅くても、時間がたつと認識されることがほとんどです。
ブログ開設当初はあわてずに、1週間に1回ぐらい同URLを送信すると良いかもしれません。
サイトマップ送信は必ずやらないとSEO的にオワリ、というわけではありません。
しかしやらないだけ損なので、優先度は最上位としました。
記事の「タイトル」「見出し」を意図的に利用する
はてなブログでは記事タイトルと見出しをかんたんに利用できます。
記事タイトルは記事作成画面の上部に入力項目がありますね。
見出しは記事作成画面で、見出しにしたい文字列をドラッグして、指定してあげます
タイトル、見出し共にGoogleにとっては記事を理解するヒントになる項目です。
Google(bot)がその記事を読んで、内容を把握するアシストとして、わたしたちブロガーはタイトルと見出しを適切に使いましょう。
タイトルと見出しを使う上でのポイントは
- キーワードを入れる
- 適切な順番で使う
の2点。
例えば「2010年代のおすすめジャズシンガー」という内容の記事を書くなら、見出しには「ジャズ」といった文字列や「ジャズシンガーの固有名詞(人名)」などを入れます。
また見出しはただ文字が大きくなる装飾ではなく、HTML編集画面でみるとh3とかh4といったコードで囲われているのがわかります。
見出しはh4→h3→h5などといったチグハグな順番で使わずに、理路整然とした階層で並べる必要があります。
チグハグに使うとSEO的にかえって足を引っ張ってしまうリスクもありますので注意です。
ここで「あれ?h1とかh2は?」と疑問に思ったかもしれません。
実はWordPressなど主要なブログサービスでは、記事タイトルにh1、大見出しにh2が割り当てられています。
しかし、はてなブログでは記事タイトルにh1、大見出しにh3が割り当てられています。
h2はブログの概要欄です。(このブログだと「シンプルログドットミー」という文字列)
少なくないはてなブロガーが、この構造を嫌って大見出しをh3からh2に書き換えています。(記事編集画面の「HTML編集」からかんたんに書き換えられます)
これは賛否両論があるのですが、個人的にはh2に書き換えるのを推奨します。
っというのも、他の多くのブログサービスでは大見出しがh2なので、ブログを引っ越しす時にスムーズであろうと考えるからです。
もちろんh2を使わなければ絶対ダメではありません。
見出しは「キーワードを含める」「整理された階層にする」といったルールを守れば、おおむねSEO効果はちゃんとあると思われます。
それぞれのブロガーかけられる手間と天秤にかけてh2を使うか否か考えましょう。
見出しの原理原則が理解できたら、狙う検索キーワードをタイトルと見出しに適切にあてがっていきます。
例えば「60代 男性 生きがい」という検索キーワードに答える記事をわたしが書くなら、
60代男性のわたしの生きがいを紹介。お金をかけず、時間をかけて楽しめる最高の趣味
といったようなタイトルにすると思います。
そして、見出しにも「60代 男性 生きがい」というキーワードを含めます。
大見出し①:60代男性の生きがいはお金をかけられない
大見出し②:60代男性の生きがいを見つけるのはこれがおすすめ
また、もし「60代 生きがい」という2語の検索キーワードを狙うなら、
60代の生きがい。夫婦で話し合って気づいたこと
といった記事タイトルにし、
見出しに「男性」と「主婦」を入れて書きます。
大見出し①:60代男性のわたしの生きがい
大見出し②:60代主婦の妻の生きがい
これはサジェストツールで検索キーワードを深掘した結果から、「60代 生きがい」の検索に答えるには、男女別の目線が欠かせないと予想されたからです。
ただ一般的には2語のキーワードをよりも、3語のキーワードのほうがSEOの難易度は低い。
つまり初心者ブロガーでも検索上位にいきやすいのは3語のほう。
3語のほうが、記事の内容や読者のイメージがより鮮明になり、初心者でも書きやすいかもしれません。
なので、まずは3語のニッチな検索キーワードを狙って記事を書いてみてください。
「グループ」「タグ」を利用して被リンクを獲得する
はてなブログにはブログサービスならではのコミュニティ機能があります。
それが、
- グループ
- タグ
のふたつ。
グループはテーマに沿って記事を共有できる機能。
任意のカテゴリーをグループに登録すると、そのテーマグループのページから自分のブログ記事にリンクされます。
タグは、SNSのハッシュタグとほぼ同じような機能です。
任意のキーワードを記事に紐付けることができ、やはりタグのページから記事にリンクされます。
これはつまり被リンクの獲得。
一般に被リンクを受けるのは、SEO対策において重要とされています。
またグループからのリンクもタグからのリンクも、dofollowであることが確認できました。
dofollowとはnofollow属性が付与されていないリンクのこと。
nofollow属性とは、Google Botに対して「このリンクは辿らなくてイイよ」という信号です。
nofollow属性のあるリンクは一般に被リンク効果が低い(SEO対策にならない)とされています。
しかし、はてなブログのグループとタグはdofollow。
特にブログ開始初期は被リンクの獲得は難しいので、ぜひ利用しておきたいですね。
カスタマイズでページスピードを上げる
基礎知識のところで紹介した「ページの快適性」におていは、ブログの表示スピード(読み込みスピード)は重要でした。
はてなブログの表示スピードはそう早い方ではありません。
しかし、いくつかのカスタマイズを施すことで、いくらか改善できます。
こちらは別途、関連記事にてまとめました。
関連記事:はてなブログが重い?高速化する方法5選!読み込み表示スピードが遅いと基本的に損です
パーマリンクを書く
パーマリンクとはURLで記事固有の部分です。
はてなブログだと「entry/」以降の文字列を変更できます。
変更するには、記事編集画面から編集オプション(歯車マーク)→「カスタムURL」の項を開きます
どのように変更するのが適切かというと「シンプルなアルファベットでなんとなく記事内容がわかる」文字列です。
これはGoogleがパーマリンクを読むためというより、読者(ユーザー)がURLを見て記事内容を把握できるようにです。
「今どきURLなんて見るか…?」と思いますが、Googleが推奨しています。
たしかに変に長ったらしいURLだとなんかフィッシングサイトっぽいですよね(笑)
読者に向けてURL(パーマリンク)を書くことで、安心してそのブログを利用できるというのはたしかだと思います。
また、はてなブログでデフォルトで設定されるパーマリンクは、やはりブログ移転時位にトラブルを起こす可能性があります。
SEO的に公開済みの記事のURLを変更したり、リダイレクトするのはデメリットになるので、やはりめんどうでもパーマリンクは丁寧に書いた方が良さそうです。
メタディスクリプションを書く
メタディスクリプションはGoogle検索結果上で表示される記事の要約部分です。
メタディスクリプションをしっかり記述することで、Google検索結果上でのクリック率アップが期待できます。
はてなブログで記事にメタディスクリプションを書くには、記事編集画面から編集オプション(歯車マーク)→「記事の概要」の項を開きます。
なかなか全ての記事にメタディスクリプションを書くにはめんどくさいですが、「この記事は検索からアクセス欲しいな」という記事にだけでも設定しておくと良いと思います。
画像のalt属性を指定する
画像のalt属性とは、画像が読み込めなかった時に代わりに表示される文字列のこと。
また視力の弱い方が音声読み上げ機能でブログを読み上げた時にも使われます。
SEO的にはalt属性を書いてあげることで、Gooleが画像の内容を把握しやすくなり、Google画像検索への露出が期待できます。
はてなブログでは記事に画像を張り付ける時にalt属性を指定できます。
alt属性には画像のシンプルな説明を書くのが良さそうです。
例えば桜の写真なら「桜」と書きます。
もう少し欲を言うなら、「砧公園の桜」など場所を書いても良いかもしれないですね。
Google画像検索から爆発的なアクセスは望めませんが、画像をたくさん取り入れる写真ブロガーの方はどうせならやっておきたいところです。
クリック階層を整理する
読者が記事を探しやすいブログにすることで、Googleも同様にブログ内容を把握しやすくなり、SEO効果が期待できます。
読者が記事を探しやすいブログとは「トップページから3クリック以内で意中の記事にたどり着けること」 です。
このトップページから記事までクリック数をクリック階層と言います。
3クリック以内のクリック階層をつくるには、
- カテゴリーを整理する(大カテゴリー、小カテゴリー)
- 大カテゴリーページに小カテゴリーページへのリンクを設置する
- トップページにナビゲーション(大カテゴリーページへのリンク)に設置する
必要があります。
まずは記事をカテゴリーに分けましょう。
カテゴリーは、大分類のカテゴリーと小分類のカテゴリーにわけるのがおすすめです。
例えば大カテゴリーに「ジャズ」、小カテゴリーに「スウィングジャズ」「モダンジャズ」といった感じですね。
ポイントは大カテゴリーを増やす過ぎないこと、小の小カテゴリーなど階層を深くし過ぎないことです。
例えば大カテゴリーが20も30もあったら、それだけで読者はブログの内容を把握するのが困難になります。
一般に1ページ内のリンクが多ければ多いほど、見る側は「めんどくさ…」となってクリックしてくれなくなります。
個人ブログなら、おおむね7つ程度で抑えると良いのではないでしょうか。
また階層が深くなると、トップページから3クリックで記事にたどり着くのが困難になります。
ページを読む混む回数が少ない方が読者にとってありがたいのは言うまでもないですよね。
カテゴリーを整理できたら、続いて大カテゴリーページから小カテゴリーページへのリンクを設置します。
はてなブログでは管理画面の「カテゴリー」からカテゴリーページの編集ができます。
ちなみにはてなブログでは厳密に言うと大→小というカテゴリーの階層構造(ディレクトリ構造)は作れないようです。
ここではあくまでリンク構造に着目して大、小と便宜上の分類をしています。
最後にトップページから大カテゴリーページへとリンクを設置しましょう。
はてなブログでは公式としてトップページをカスタマイズする機能は提供されていません。
ユーザーが任意でカスタマイズを施す必要があります。
トップページのカスタマイズの方法はこちらの記事がおすすめです。
関連サイト:はてなブログのトップページを固定ページ化する方法その2 - Minimal Green
これでトップページから3クリックで記事にたどり着ける状態になりました。
ただこのようにリンク階層を整えることは、記事を日々更新していくブログでは意外と難しいです。
記事が500も1,000もなれば、どうしても3クリックルールを守るのは困難になるので。
そこで妥協案として、3クリックルールを守るカテゴリーと守らないカテゴリーを分けることをおすすめします。
例えばこのブログでは現状、「読書について」のカテゴリーは比較的にリンク階層を意識しています。
逆に「フリーテーマ」のカテゴリーは思いつきで書いた記事をとりあえず入れておくカテゴリーです。
そして「フリーテーマ」に記事がたまってきたら、また改めてカテゴリー分けをしてクリック階層を整えていく、というわけです。
このように工夫するだけでも、読者はずいぶんと記事を探しやすくなるのではないでしょうか。
AMPを導入する
Googleは様々なアルゴリズムを用いて検索順位を決定しています。
数年前にページの読み込みスピードを重視する「スピードアップデート」が施行され、また2021年6月ごろに、快適なページ動作を重視する「コアウェブバイタル」というアルゴリズムが導入される予定です。
どちらにおいてもAMPは有効な対策。
AMPとはGoogleが推奨するウェブページの形態で、非常に軽量で読み込みスピードが軽いのが特徴です。
はてなブログでは、ボタン一つで全記事をAMP化することが可能。(proプランが必要です)
管理画面から「設定」→「詳細設定」→「AMP」の項にチェックを入れるだけです。
ただAMPにはさまざまな制約があります。
AMP化しても、エラーがでてAMP化されないことは日常茶飯事。(サーチコンソールが教えてくれます)
最低限、HTMLとCSSがなんとなく読める、わからないことはググって調べられるといったリテラシーが必要です。
初心者がむりに導入する必要はないと考えるので、現状では優先度は低め。
少なくとも、ここまで紹介した①~⑧をすっ飛ばしてやることではないかなと思います。
今のところ、はてなブログでAMPはベータ版機能として提供されており、今後アップデートがあると思うので、最新情報をゲットするようにしましょう。
ディレクトリ構造を整理する
ディレクトリとはファイルとフォルダの関係性です。
どのウェブサイトもURLを見ると、「/(スラッシュ)」で区切られている部分がありますよね。
「/」がディレクトリ構造を区切っている合図であり、整理されたディレクトリ構造とは例えばこのようなURLを指します↓
- 第一階層 TOPページ https://○○.jp
- 第二階層 カテゴリページ https://○○.jp/△△/
- 第三階層 記事ページ https://○○.jp/△△/※※/
「この記事はこのカテゴリーに属していますよ」とURLから既にちゃんと案内できているわけです。
ディレクトリ構造が整理整頓されていると、SEO的に優位という意見は多く聞かれます。
ところが、このディレクトリ構造は先ほどの⑥クリック階層より、SEO的影響度が低いことが明言されています。
Googleのジョン・ミューラー氏のコメントです。
ジョン・ミューラー氏の回答
クロールする際に、URLによる分類は基本的には見ていない。ユニークなURLでユニークなコンテンツを表示するかだけを見ている。その分類を示す文字列をURLに入れる必要はないし、URLに意味的な要素を持たせる必要もない。UGCサイトのウェブ担当者の重要な務めはコンテンツ監視 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum
しかし一方で有効だという意見も散見されるので、「やりたい人はやっておこう」というレベルだと思います。
そしてまた、はてなブログでディレクトリ構造を整理するのは困難を極めます。
まずパーマリンクを書くことで、ディレクトリを表現することは可能です。
しかしはてなブログのカテゴリーページはURLを改変できません。
ですから先ほどの例のように理路整然としたディレクトリ構造は、既存のカテゴリーページを利用してはつくれません。
しかし「固定ページ」機能を利用することで、疑似的なカテゴリーページを作ることが可能でしょう。
固定ページはパーマリンクを改変できます。
例えば「○○.hatenablog.com/entry/jazz」という疑似的なカテゴリーページを固定ページ機能で作ります。
そして「○○.hatenablog.com/entry/jazz/blue-giant」という記事ページをつくります。
その上で、固定ページから手動で記事ページへとリンクを張るというわけです。
お察しのとおり、新規記事を書くたびに手動でカテゴリーページへリンクを追加する必要があり、これはあまりにも手間がかかります。
よって通常のはてなブロガーさんなら、99%ここまでやる必要はないです。
もし需要があるとしたら「はてなブログで完結型のサイトをつくりたい」という場合でしょうか。(まぁそれも少ないでしょうが…)
完結型のサイトとは、アフィリエイトでよく言われる「特化サイト」のようなもの。
最初から書くべき記事が決まっており、更新頻度が少ないブログならば、固定ページを利用してディレクトリ構造を美しくすることは、はてなブログでも可能です。
とは言え、繰り返しですがSEO効果は低めのようなので「⑧ディレクトリ構造」は知識として知っておくだけで、やらないで良いでしょう(ここまで書いてなんですが)
【2023年最新】はてなブログはSEOに弱くなった?いや、むしろ強くなったかも
わたしの記憶だと、2015年頃「はてなブログはSEOに強い」とよく言われていました。
これは「はてな社」のもうひとつのサービス「はてなブックマーク」から個人ブログがバズりやすく、結果的に被リンクも多く獲得できたからだと思います。
しかし2020年以降、「はてなブックマーク」から個人ブログはバズりにくくなる。
よって、ここ数年は「はてなブログはSEOに弱くなった」という意見が優勢だったんですね。
しかし現在、はてなブログはまたSEOに強くなってきたと感じています。
これは、はてなブログ全体のクローラビリティが改善されたため。
例えば以前は手動で送信しなければ読み込まれなかったサイトマップが、今は自動で定期的に読まれている様子が見てとれます。
また2022年夏頃に、急激にクロールリクエストが増えました。
クロールリクエストが増える、ということはそれだけGoogleがブログの情報を拾ってくれるということ。
当然、SEO的にはポジティブですね。
わたしのこのブログは現在の記事数が約700。
そしてクロールリクエストがデイリー約500程度ということで、他のブログサービスより圧倒的に強いとは言えませんが、十分にSEOで戦えると思います。
はてな社は数年前にはてなダイヤリーを閉鎖しました。(はてなダイヤリーは、はてなブログの前身)
以降、はてなブログのアップデートが加速したように感じます。
はてな社は上場企業であり、はてなブログは多くの法人ブログとして活用されています。
そして個人向けはてなブログも法人ブログと同じ基盤の上で運用されています。
よって、
- 安定性
- セキュリティ
- SEO対策
は、素人がWordPressで運営しているブログよりも、かえって具合が良い場合が多いです。
もちろんWordPressやフルスクラッチのブログを使えば、もっと細かなSEO対策ができます。
しかし個人でその「もっと細かなSEO対策」ができる人なんて、実はなかなかいないのではないでしょうか?
またWordPressは有利な面だけでなく、セキュリティ対策やサーバー負荷対策などすべてが自己責任。
はてなブログならそのへんはすべて「株式会社はてな社」におまかせです。
PHPのヴァージョンアップも、プラグインの更新も、WordPressのアップデートもいちいちやる必要なんてありません!
例えばはてなブログでは、2021年に画像のレイアウトシフトが起きないように改善されました。
関連サイト:はてなフォトライフの画像を表示する際に、画面にズレが生じないよう変更しました - はてなブログ開発ブログ
これはSEO要件のひとつであるコアウェブバイタルCLS対策のひとつ。
このように時代に合わせてしっかりSEO対策もアップデートしてくれています。
はてなブログならWordPressのように
「○○プラグインに深刻な脆弱性が発見されました!!」
なんてニュースにドキッとして冷や汗かくこともありません。
その上で紹介したようなクリティカルなSEO対策を施すことができるので、特に個人ブロガーにはおすすめだと思います。
WordPressはSEOに強いと言っても、設定やカスタマイズを間違えば、たちまち不利な状態になります。
関連記事:副業ブログには「はてなブログ」を強くおすすめしたい理由。明らかにWordPressで失敗している知人の話
全ての機能が使えて、はてな社が配信する広告を外せる「proプラン」も2年払いなら月にならして600円ほど。
WordPressレンタルサーバー代より安いくらい。
ブログサービスで迷っている方は、ぜひははてなブログを候補に入れてみて下さい。
いちばん大切なのは検索ユーザーの悩みに答えること
ここまで紹介したSEO対策は、記事の内容ではなく、ブログまわりの設定などテクニカルSEOに該当する部分でした。
たしかに、テクニカルSEOはやっておかないだけ損。
とは言え、いちばん大切なのはやっぱり記事の内容です。
しっかりと検索ユーザーの疑問や悩みを解決に導く記事がかけるか?
それがSEOでのアクセスアップの肝になります。
そのひとつのヒントになるのが、キーワードサジェストツール。
これは実際に検索されているキーワードを抽出してくれるもの。
わたしがよく利用させてもらっているのが、ラッコキーワードというツールです。
試しにラッコキーワードで「60代」と入力してみましょう。
すると「60代ブログ」「60代ファッション」「60代 男性 プレゼント」などいろいろなキーワードが抽出されます。
50音順、アルファベット順に大量のキーワードが抽出されますね。
その中で「60代 生きがい」なんてキーワードを発見できました。
あなたなら、この言葉で検索する人のためにどんな記事を書きますか?
なにか生きがいになるような趣味を紹介したり、自身が60代だったらまさにじぶんの生きがいを紹介したり…。
さまざまな「答え」が浮かぶと思います。
ここでさらに「60代 生きがい」をラッコキーワードに入力してみましょう。
すると「60代 主婦 生きがい」とか「60代 男性 生きがい」が出てきました。
やはり男女で悩みの質は違うものですよね。
つまり記事を書くときも男性向け、女性向けと内容を分けたほうが良さそうです。
このようにサジェストツールを利用すると、検索意図が深堀りできて、さらに検索ユーザーの悩みに深くアプローチすることができます。
サジェストキーワードツールを使う以外にも、キーワードはいろんな場所で発見できます。
ふだん生活していて困ったことがあったら、きっとそのことで検索している人がいるはず。
本やテレビで話題になっていることは検索している人がいるはず。
ぜひ日々の中で「検索キーワード」を想像してみてください。
とりわけ個人ブロガーの場合、日々の生活からの着想が大切です。
っというのも、サジェストツールはプロも法人も使うので。
サジェストツールから発見される検索キーワードに対しては、すでに供給過多である可能性も否定できないんですね。
もちろん、キーワードによってはプロや法人よりも、個人のほうが詳しく正確に答えを提示できる検索キーワードもあるでしょう。
テクニカルSEOについて理解して設定ができたら、ぜひ充実した内容のブログ記事を書くことに全力投球してください!
SEOをさらに勉強できるサイトや書籍
以上、はてなブログでできるSEO対策を紹介しました。
さらにSEOを勉強したい人は、まずGoogle 検索セントラルのSEOスターターガイドを読むのがおすすめです。
関連サイト:Search Engine Optimization (SEO) Starter Guide | Google 検索セントラル
何といっても公式情報なので、初見では意味がわからなくても、とりあえず読んでおくと良いです。
SEOは信ぴょう性の低い情報を発信している人も多々いるので、Google公式情報を読んで自分のブログと照らし合わせながら自分で考えるのが大切です。
またはてなブログのSEOに関しては、日本のSEOの権威、辻正浩さんのブログを読むのもおすすめ。
特にこのあたりでしょうか。
関連サイト:SEOに最適なブログとは?WordPressからはてなブログにした理由 - web > SEO
関連サイト:企業ブログによる情報発信のこれからについて、はてな大西とSEO専門家の辻正浩が対談 - 週刊はてなブログ
ちょっと古いですが、こちらも参考になります。
関連サイト:寄稿:はてなブログのSEOが優れている7つの理由と、さらにSEO効果を高める5つのTIPS - はてなブログ開発ブログ
またSEOエキスパート渡辺隆広さんのKindle本『Googleコアアルゴリズムアップデートの読み解き方』もとてもおすすめです。
関連記事:『Googleコアアップデートの読み解き方(2021年版)』を読みました。企業向けSEO本をあえて個人ブロガーにおすすめします
とは言え、個人ブロガーがはてなブログやWordPressでできる「テクニカルなSEO対策」はそう多くありません。
おそらく以上で紹介した10つの施策で、ほとんどOKでしょう。(むしろオーバースペックかも)
極めて足を引っ張る要素を避けながら、高品質な記事を書くことが個人ブロガーにとってできる最大のSEO対策ですね。
はてなブログのパワーアップはこちら
基本設定からデザインカスタマイズ術、アドセンス収益アップ、サイト高速化など、ワンランク上のはてなブログを運営する方法をまとめました。
ぜひ合わせてチェックしてください。
関連記事:はてなブログの始め方。アカウント登録、記事の書き方、収益化まで
知っておきたい、ブログで稼ぐコツ
プロブロガー歴5年のわたしの経験から「ブログで稼ぐコツ」を紹介しています。
合わせてご覧ください。
関連記事:ブログで稼ぐコツ8選。現役プロブロガーが意識してやっていること
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