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KDPでオリジナルKindle本を出版した手順。縦書きのEPUBファイルを簡単につくる方法

KDPの使い方を紹介します

Amazonで誰でも電子書籍を販売できるサービスKDP(キンドル ダイレックト パブリッシング)で『ひとりメディアで食って寝る』という本を出版しました。

 

この記事では出版までの過程、その手続きについて紹介します。

「本っぽい」という理由から、今回はどうしても縦書きで出版したく、簡単に縦書きのKindle本を作成できる方法をチョイスしました。

 

同じように縦書きで出版したい人に以下の方法はおすすめです。

まず使ったツールをご紹介。

 

 

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)に必要なツール

  1. はてなブログ
  2. livedoorブログ※必須
  3. Kindle Previewer※必須
  4. ココナラ
  5. Canva※必須
  6. KDP※必須

※作業環境 WindowsPC

最低限、赤字の※必須 があれば、テキスト主体の本を出版することは可能だと思います。

 

はてなブログは「使い慣れている」という理由から執筆に使いました。

ここは別にWordでもPCにデフォルトでインストールされているテキストツールでも、慣れているモノならなんでもかまわないでしょう。

執筆した文章は公開する必要はなく、下書き状態で構わないので、もしはてなブログを使う場合でも無料プランで構いません。

 

livedoorブログは「EPUB書き出し」の機能が実装されており、livedoorブログで書いた文章(ブログ)をカンタンにKindle化することができます。

ボタン一つで「縦書き」「横書き」を選ぶことができ、表紙画像を含むEPUBファイルがワンタッチで作成されますので便利です。

完全無料なのもありがたい。

もちろん、livedoorブログを使って執筆するのもOKです。

 

ただ、わたしが実際に作業した感じでは、はてなブログで執筆、livedoorブログで編集と、あえて二段階ふんだことは意味があったように思います。

編集前と編集後を客観的に見比べることができるのは、あんがい便利でした。

 

Kindle Previewerはその名の通り、(livedoorブログで作成した)EPUBファイルをプレビューするツール。

実際にKindle化された時のスマホ、タブレット、Kindle端末での見え方を確認できるので、これは必須ツールです。

またKindle Previewerを使った方が誤字・脱字を見つけやすいですね。

 

ココナラ はクラウドソーシングサービスのひとつです。今回はこのブログでも使っている「寝ている男性のイラスト」を発注しました。

ひとつ¥3,000でしたが、貯まっていたクーポンとポイントを使って¥1,000で済んだのでラッキー(笑)

 

このイラストはご覧のとおり、表紙画像に使っています。

さらにKindle著者アイコン、このブログと転用しているので、なかなかコスパの良い投資だったと思います。

 

Canvaは人気の画像作成ツールですね。「Kindle表紙」というテンプレートが多数あり、素人でもそれなりのデザインを作ることができます。

『ひとりメディアで食って寝る』の表紙も、テンプレートから文言とイラストを変えただけです。

 

表紙画像を自分で作れない人は、ココナラにお願いしちゃいましょう。

イラストではなく、「Kinlde表紙画像」そのものを発注してしまえばサクッと終わります。

 

最後にKDPですね。

これがないと出版できません!

 

では以下からは、ツールの詳しい使い方を順番にそって説明します。

 

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)の手順1:はてなブログで草稿を書く

草稿とは下書きのこと。

まずははてなブログを使ってどんどん文章を作成していきます。

 

最初にKindle用のブログを作成してください。

すでに持っている(公開されている)ブログにKindle用の記事を書いてしまうと、非常にややこしいです。

Kindle用のブログは、別にブログのデティール(タイトル、デザインなど)はなんでも良いので、とりあえずサクッと専用ブログを作っておいてください。(その際、非公開ブログ設定しておきましょう)

はてなブログは無料プランでも3つまでブログを作成できます。

 

続いて実際に執筆していくわけですが、わたしは初めてKindle本を出版したので詳しい「本の書き方」を指南することはできません。

ただ事前に、ある程度の「章立て」はしておくべきだと思います。

 

『ひとりメディアで食って寝る』も最初に決めた章立てから大きく変わっていません。

はてなブログのようなブログサービスは章ごとに記事をわけて作成できるので便利です。

KDP出版の手順1

1章=1記事で整理しながら書ける

何万字も書いていると、自分でもどこに何が書いてあるか、わからなくなりそうでした(笑)

例えばひとつWordファイルに何万字も書いてあったら、不便ではないでしょうか。(使ってないのでわかりませんが)

ブログサービスだとこのように記事単位に分かれることで、本の内容を俯瞰しやすく、最初の章立てを穴埋めするように執筆しやすいと思います。

 

後述しますが、それぞれブログ記事タイトルがKindleにした時に、目次上の大見出し(または中見出し)になるので、それを計算して記事に分割して執筆しましょう。

 

はてなブログで草稿が出来上がったら、そのファイルをエクスポートします。

「設定」→「詳細設定」→「エクスポート」→「記事のパックアップと製本サービス」と進んでいき、記事をエクスポートして、ダウンロード。

KDP出版の手順2

エクスポート→ダウンロード

エクスポートとはダウンロードするファイルを作成する過程ですね。

内容に変更を加えたら、その都度エクスポートしなおしてダウンロードしないといけません。

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)の手順2:livedoorブログで編集して、EPUBファイルを作る

はてなブログで書いた草稿のファイルがダウンロードできたら、今度はそれをlivedoorブログにインポート(コピー)します。

livedoorブログでまた適当にKindle用のブログを作成しましょう。

 

その後、管理画面から「ブログ設定」→「ブログの引っ越し(インポート)」と進み、はてなブログからダウンロードした草稿のファイルをインポートします。

KDP出版の手順3

はてなブログからインポートも対応

インポートすると、書いた文章がlivedoorブログにコピーされます。

この時、もしかしたら記事が公開状態になっているかもしれません。原稿が流出しないように速やかに下書き戻してください。

 

続いて編集作業を行っていきましょう。

誤字脱字をチェックするのはもちろん、章の順番を変更する必要がある場合は、記事の日付を変更します。

 

実際にKindle化してみるとわかりますが、ブログの日付が古い順に冒頭から並ぶようにKindle化されます。

ですから「はじめに」などが新しい日付だと、Kindle化したとき最後に「はじめに」がきてしまいます。

 

編集が終わったら「仮版」としてEPUBファイルに落としてみましょう。

「ブログ設定」→「EPUB書き出し」から必要事項を入力してEPUBファイルを作成します。

この時点ではまだ表紙画像は必要ないと思います。

KDP出版の手順4

EPUB作成もかんたん

EPUBファイルがダウンロードされたら、Kindle Previewerに読み込ませてプレビューしていきます。

事前にパソコンにKindle Previewerをダウンロードしておいてください。

 

 

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)の手順3:Kindle Previewerを見ながら校正をする

Kindle Previewerを立ち上げて、作成したEPUBファイルを読み込ませます。

KDP出版の手順5

「本を開く」からEPUBファイルを読み込む

プレビューを見ながら、「実際の見え方」をチェックしてみましょう。

本を作る過程で言えば、「校正」と呼ばれる作業だと思います。

 

おそらく「空白」や「改行」が思ったより多くて見づらくなっていないでしょうか?

ブログに慣れている人は、空白を多めに入れることに慣れていると思いますが、Kindleでしかも縦書きだと、空白が多いと読みにくいですね。

 

見づらい部分、誤字・脱字を見つけたら、随時修正していきます。

修正したら、またファイルを作って、プレビュー。

この手順2→3を繰り返して、原稿の精度を上げていきます。

 

抜本的に本の内容をヴァージョンアップさせたい時は手順1に戻ってやり直すのも手。

わたしも実際には、はてなブログにどんどん書いていく(書き直していく)方がやりやすかったですね。

livedoorブログで親子関係があるKindle目次をつくる方法(階層化)

livedoorブログでEPUBファイルを作成すると、記事タイトルから自動で目次を作成してくれます。

ところが自動設定では、並列で親子関係のない(階層化されていない)目次が作成されてしまうんですね。

KDP出版の手順6

階層化されていない目次

普通、目次というと大見出しがあり、その中に中見出しがあるという親子関係(階層)で表現さています。

目次は本の理解を深める重要な手引きだと思うので、ここはぜひ親子関係のある目次を作成したいところ。

 

livedoorブログでKindle目次に親子関係を作るには、親になる記事の末尾に

<!--epubChapter-->

を挿入します。

参考:EPUBの目次を階層化する

 

記事編集画面で「HTMLタグ編集」をクリックし、記事の末尾にこのコードをコピーペーストしましょう。

KDP出版の手順7

HTML編集画面にコピペ

このコードが入った記事が親(第一階層)、入っていない記事が子(第二階層)として、目次に表現されます。

KDP出版の手順7

階層化された目次

結果的にわたしの場合は、「はじめに」「【第一章】ひとりメディアの作り方」「【第二章】ひとりメディアのアクセスアップ」「【第三章ひとりメディアの稼ぎ方】」「【第四章】ひとりメディアの暮らし」の5つの記事は、本文が何も書かれておらず、コードだけが書かれています。

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)の手順4:ココナラで表紙用のイラストを発注する

本の内容が固まったら、表紙画像の作成に入りましょう。

わたしはココナラでイラストを発注し、そのイラストを使って表紙をデザインしました。

 

オリジナルイラストを利用すると差別化につながると思いますが、予算や手間に応じて検討してみて下さい。

 

関連記事:ココナラでオリジナルのキャラクターを作りました。使ってみたレポート

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)の手順5:Canvaで表紙画像を作成する

Kindle表紙画像の理想的な画像サイズは、高さ2,560 x 幅1,600 ピクセルとのこと。

Cnavaを使えばおおむねその大きさのデザインテンプレートを利用して、表紙画像を作成できます。

KDP出版の手順8

無料で使えるテンプレート

ちなみに画像ファイル名は「cover」にしてjpeg形式でダウンロードするとエラーが少ないらしいです。

Canvaはブログをやっていると何かと使えるツールなので、ぜひ覚えておいてください。

 

表紙画像を作成できたら、livedoorブログEPUBファイルを作成するときにいっしょに「cover.jpeg」のファイルも取り込みます。

これで本文と表紙画像がセットになった完成原稿が出来上がりました。

 

KDP(キンドルダイレクトパブリッシング)の手順6:KDPで出版手続きをする

原稿が完成したら、いよいよ出版の手続きに進みましょう。

まずはKDPアカウントを作成します。

 

売上を受け取る銀行口座や、アメリカで売り上げがあった場合の税に関する情報を入力していきます。

この「アメリカで売り上げがあった場合の税」とは30%の源泉徴収。

源泉徴収をとられたくない場合は、自分で手続きをしなければいけないのですが、かなりめんどくさそうです。

 

日本語のKindle本がアメリカのAmazonで売れる(売れまくる)ことはほとんどないと思うので、ここはほっておいて良いでしょう。

ただ、日本の風景写真をまとめた訪日外国人向けの写真集など、外国人向けの本ははめんどうでもやっておいた方が良いと思います。

 

もし「アメリカの売り上げで損をしたくない!」という場合は、こちらの記事をどうぞ。

関連サイト:Kindle『税に関する情報』勘違いしてる人多すぎ!?直接KDPに徹底的に問い合わせてみた!

 

アカウントが作成できたら、出版手続きに入ります。

KDPサイトのトップページから「タイトルの新規作成」→「電子書籍または有料マンガ」をクリックします。

KDP出版の手順9

KDPのトップページ

「本の詳細」「本のコンテンツ(アップロード)」「価格の設定」と順に進んでいきます。

KDP出版の手順10

入力項目

まず「本の詳細」部分ですが、基本的に難しい入力項目はありません。

ここで重要なのは「内容紹介」と「キーワード」の項でしょう。

 

内容紹介はAmazon内の商品ページに表示される「商品の概要」に表示される文言です。

KDP出版の手順11

ここが商品ページに表示されます

ここを読んで買う人がほとんどだと思うので、気合いの入った文章が必要ですよね。

わたしが『ひとりメディアで食って寝る』の内容紹介で重要視したのは「ターゲットを明確にする」という点。

 

安い本とは言え、お金を払ってもらうわけですしミスマッチは防ぎたいところです。

えてして「万人におすすめ」と謡うコンテンツは誰にも刺さらず売れないものですよね。

ターゲットはしっかり絞って、明示してあげたほうが親切でしょう。

また本の内容がわかりやすいように、目次も記載しました。

 

さらに「キーワード」の項も重要です。

Amazon内で本を検索した時に、どのワードで引っかかって欲しいかを考えながら、7つのキーワードをしっかり埋めるようにします。

 

ちなみに『ひとりメディアで食って寝る』ではこんなキーワードを設定してみました。

KDP出版の手順12

キーワード設定

やっぱりせっかくKindleで発売するなら、Amazon検索からたどり着きやすいようにしないと意味がないと思います。

ブロガーの方ならSEO対策などで検索キーワードの重要性はイヤというほど知っているでしょう。

 

続いて「本のコンテンツ(アップロード)」。

原稿ファイルと表紙画像をアップロードします。

重要か所は「横書き」「縦書き」を選ぶ項でしょうか。

 

今回は縦書きの原稿を作成したので、ちゃんと「縦書き」を選びます。

縦書きファイルなのにここで横書きを選ぶとレイアウトが崩れます!

さらにででまたプレビューできますが、もうここまででさんざんプレビューチェックしていると思うので、ザっとチェックしたらサクサク次に進みましょう。

 

最後に「価格の設定」です。

  • KDPセレクトの登録
  • 出版地域
  • ロイヤリティと価格設定
  • 本のレンタル

と順番に入力していきます。

 

KDPセレクトとは本のサブスク「Kindle Unlimited」に自著を登録するか否かということ。

個人が作ったKindle本の場合、KDPセレクト(Kindle Unlimited)に登録しない意味はないと思うので、ここは登録で良いでしょう。

 

出版地域は全世界を選びました。

日本語の本とはいえ、海外在住の日本人や日本語が読める外国人なら読む可能性はあるので、わざわざ販路を狭める必要はないと思います。

 

ロイヤリティと価格設定は、任意の価格を入力します。

70%のロイヤリティに設定するには、KDPセレクトに登録されており、本体価格が¥250~¥1,000の範囲内の場合のみ設定できます。

 

KDPセレクトに登録すると、Amazonで90日間の独占販売に了承したことにるので、もしKOBOなど他の電子書籍ストアに展開を考えている人は、事前に販売戦略を考えておく必要があるでしょう。

 

最後にKindle本のレンタルですが、ここはわたしは不可にしました。

身近でレンタル機能を使っている人を聞いたことがないですし、価格を99円にしたので、そんな安い本をわざわざ貸し借りしないでしょうし…。

そもそも日本のAmazonではレンタル機能は実装されていないそうです。

 

以上で出版手続きは終了です!

発売日を設定していれば、その日の午前中に。

設定していなければ、一両日中には販売が開始されるようです。

 

ご覧のとおり、それほど難しい作業はありませんが、めんどうと言えばめんどう。

その分、なかなか達成感があります!

お役に立てたらうれしいです。

 

わたしがKindle出版するにあたって参考になった本も紹介しておきます。

売るためのマーケティング理論や、企画の立て方など、Kindle出版するなら読んでおいて損はありません。

関連記事:KDP出版するにあたって参考になった本3選

 

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