少し古いマンガですが、なんとなく買ってみたら、もっか引っ越し中のわたしにどんぴしゃ!
2016年にドラマ化されおり、わたしはそっちをリアルタイムで見ていましたが、マンガは未読でした。
ちなみにドラマのオープニングテーマはブレイク前夜のあいみょん。
主演は森三中大島さんとメイプル超合金の安藤なつさんという異色のコンビでした。
マンガ版を読んでいてすごく感じたのが、東京だけが住む街を選ぶやさしさと、楽しさがある場所ではないだろうか、ということ。
東京は人生をリセットできる
主人公のふたりは吉祥寺で不動産屋を経営しています。
そこに部屋探しにやってくる女性は、みんな何かを抱えていて、引っ越しを機に人生をリセットしようとしている。
みんな吉祥寺が希望なんだけど、事情を察したふたりは「吉祥寺やめよっか?」と提案し、部屋だけでなくそれぞれに合う街を紹介していきます。
そこで新たな生活を想像した女性たちは、少し前向きな気持ちになって、新しい街に飛び込んでいくというストーリー。
これは東京の良さだなぁと思います。
数え切れない人たちがひしめき合っている東京。
駅がひとつ隣に変わるだけで、街の雰囲気もガラッと変わり、住みやすさも人間関係もまったく変わる。
人が変わるためには、みっつの方法があると言います。
ひとつは「人間関係」を変えること。
もうひとつは「お金の使い方」を変えること。
そして「住む場所」を変えること。
なかでも住む場所を変えることは、同時に人間関係とお金と使い方を変える効果があるので、いちばん大切かもしれません。
わたしは地方出身なのでよく分かるのですが、例えば山形なら「山形市」とか大きな単位でひとつの文化圏が形成されていますよね。
地方だと職場が大きく変わらない限り、その文化圏から抜け出すのは難しい。
東京は駅一つ一つに個性があり、文化が違います。
つまりある意味では、人生リセットし放題(笑)
「街を選ぶ」という楽しい体験は、きっと東京以外ではなかなかできないことです。
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街を選ぶ楽しさがいっぱい
部屋探しにくる人たちは、一様にネガティブな理由から引っ越しを考えています。
でも主人公のふたりに新しい街を案内されていくなかで、だんだんとテンションが上がっていく。
「このカフェでちょっと仕事できるな…」
「安いスーパーがある!」
「流行りのスウィーツに行列できてるじゃん」
新しい街に出会うときのワクワク感。
すごく楽しいですよね。
新しい生活や出会いがここに待っていると思うと、なんだか自分が「物語の主人公」になったような気分に浸れる気がします。
なかなか「今住んでいる街がつまらないから」という理由で引っ越しはしないですよね。
ふつうは職場が変わるから、がいちばん多いと思います。
でも東京なら、自分の楽しみを理由に引っ越すのもアリ。
たまに短い周期で引っ越しを繰り返す「引っ越し魔」の人がいますが、あれはそうゆうことなんでしょうね。
引っ越し自体が楽しい。
妄想からはじまって、その妄想をひとつひとつに現実に変えていく。
その楽しさは今まさに引っ越ししているわたしが感じていることでした。
東京にはまだまだたくさんの街があって、わたしもさいきん引っ越したばかりですが、このマンガのせいでもう新しい街に住んでみたくなってます(笑)
上京を考えている人におすすめ。実は家を買う人にも
全6巻でいろんな街が登場するので、これから上京を考えている人にはライトな東京ガイドとしておすすめできるマンガです。
もちろん5年前の作品になるので、紹介されているお店はもう閉店している可能性がありますが、それでも大まかに「街のキャラクター」を知ることはできるでしょう。
また全体を通して、主人公たちの実家をリノベーションするストーリーも描かれています。
これもけっこうリアルなリノベレポートになっているので、賃貸派の人だけなく、購入派の人も読んでみると参考になる部分があるかもしれません。
もちろん雑学だけでなく、ストーリーとしても一話完結で気軽に楽しめる良作です。
作者のマキヒロチさんは『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』以降も『いつかティファニーで朝食を』などヒットマンガを手掛けている人気漫画家さん。
特に20代、30代の女性には刺さるマンガが得意です。
引っ越し好きな人はぜひ読んでみてください。
その他、おすすめの暮らしの本
その他、いろいろな「暮らし」に関する本も紹介しています!(ミニマリスト以外の本もあります)
インテリア、空間づくりはもちろん、お金や健康に関することまで。
生活全般を向上させたいなと考えている人は、ぜひチェックしてみて下さい。
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