「ライフスタイル」や「暮らし」に関する情報は女性向けが多いです。
でもこれからの時代、男性こそ目を向ける必要があります。
急速に働き方が変わる今、暮らし方も変わっていく。
そこでこの記事では、
男性におすすめのライフスタイル本
をご紹介します。
もちろん、女性が読んでもおもしろいですし、旦那さんに彼氏に興味を持って欲しい人にもおすすめです。
- 奥平眞司さん「OKUDAORA BASE 自分を楽しむ衣食住」
- 松浦弥太郎さん『いつもの毎日。衣食住と仕事』
- Tommyさん『シンプリスト生活』
- タサン志麻さん『ちょっとフレンチなおうち仕事』
- 山崎寿人さん『年収100万円の豊かな節約生活術』
- ミニマリストのおすすめ本も紹介
奥平眞司さん「OKUDAORA BASE 自分を楽しむ衣食住」
暮らし系YouTuberとして人気の奥平眞司さんの本です。
You Tubeチャンネル「OKUDAIRA BASE」は2024年4月現在、チャンネル登録者数36万人の人気チャンネル。
わたしは奥平さんが出演していたNHKの番組をたまたま拝見したことで知りました。
動画ではその暮らしぶりが美しい映像で切り取られ紹介されています。
この本はYou Tubeと同じく、奥平さんの暮らしが紹介され、また幼少期から10代までの人生を振り返る内容になっています。
わたしが思う奥平さんの魅力は、
こだわるけど、気取らない。
そんな感じでしょうか。
奥平さんはミニマリストではありません。
部屋をみると、とてもすっきりした印象を受けますが、別にモノがないわけじゃない。
フライパンとか7つぐらい持ってますよ(笑)
かといって丁寧な暮らしでもないそうです。
ごはんは土鍋で炊くし、お菓子づくりなんかもするけど、サボるときはサボる、と。
奥平さんはモノが好きで、どれもこだわって選んで、使っている様子が見られます。
けれど、それは人に自慢して気取るための道具ではない。
それなのに、You Tubeは美しく、マネしたくなる…。
要するに憧れと日常のバランスがちょうどよいんです。
この本の副題は『25歳、東京、一人暮らし。月15万円で快適に暮らすアイデアとコツ』とあり、良い意味ですごく平均的で、誰にでも真似しやすい内容です。
それが結果的に多くの人の心をつかみ、ファンを増やしているのではないでしょうか?
誰しもが自分なりに贅沢で、快適な暮らしをしたいと思っている。
けれど、高級家電を買い揃えようと思ってもお金がなかったり、かといってストイックなミニマリストにもなれないし、丁寧に暮らすほどマメでもない…。
ほとんどん人がそんな中途半端さを抱えているのだと思います。
中途半端さにピッタリハマる「ちょうどよい」を発信しているのが奥平さんなのでしょう。
かくいうわたしも、奥平さんの動画をよく拝見するようになりました。
わたしはどちらかといえばテレビ派で、これまで動画はほとんど見てきませんでした。
けれど奥平さんの動画でメインになっているのが、本人が顔だしせず、生活風景とその音を小さな文字テロップでお送りする静かな動画。
これが30代なかばになったわたしにちょうどいい(笑)
少し手持ち無沙汰になった夜の時間に見ると、すごく心地良いですね。
特に音声がすごく良く撮れているなぁと感心します。
まな板で野菜を切る「トントントンッ」
鍋で茹でる「グツグツグツ…」
お皿をテーブルに置く「コトッ」という音すら気持ちいい。
暮らし系YouTubeと紹介されることが多いですが、わたしにとっては癒やし系YouTubeでもあります。
この手の本は女性がターゲットになっていることが多いのですが、やっぱり男性に読んでほしい。
これまでの男性の「暮らし」って、こだわりに突っ走り過ぎるきらいがありました。
休日になると旦那さんは気取ってローストビーフなんか作ってくれるけど、洗い物がめちゃめちゃ多い、みたいな(笑)
これまで多くの男性にとって「暮らし」は「趣味」だったんですね。
しかしコロナ禍を経て、多くの男性にとっても「暮らし」がまっごうことなき「生活」として立ちはだかっているのではないでしょうか。
生活とは、続いていくことです。
だから料理一つとっても、見た目の派手さではなく、予算、手間、栄養など持続可能性を第一に考えなければなれません。
それは趣味的な発想では決してたどり着けない領域です。
それでいうと、奥平さんが発信しているのはちゃんと「生活」
男性が暮らしや生活を学ぼうと思っても、ガーリーすぎてとっつきにくい本もあると思います。
この本はなんせ著者が男性なので、これまでくらし情報に触れてこなかった男性でも、きっと手に取りやすいと思います。
ぜひ読んでみてください。
またOKUDAIRA BASEの動画も合わせてどうぞ。
この動画が人気です。
松浦弥太郎さん『いつもの毎日。衣食住と仕事』
松浦弥太郎さんは長らく雑誌『暮しの手帖』の編集長を務められていました。
いわば暮らしのプロ。
その松浦さんのライフスタイルが衣食住を切り口にまとめられています。
特に男性がとっつきやすいのはやっぱり衣(ファッション)の部分。
トラッドな装いをこよなく愛する松浦さんのこだわりが語られています。
松浦さんのメッセージは初見の人にはどこか抽象的でわかりにくいところがあるかもしれません。
しかしこの本はより具体的なモノを軸に語られているので、そのセンスや感性を理解しやすい。
たくさんある著作の中でも、早めに読むのにおすすめの1冊です。
Tommyさん『シンプリスト生活』
ミニマリストならぬ「シンプリスト」を標榜するYouTuberのTommyさんの本。
ただ単に原理的にモノを減らして最小限を目指すミニマリストとは違い、シンプリストは自らの偏愛を大事にします。
そして愛するものをめいっぱい愛するために、他のものを最小限にするライフスタイル。
こだわりのアイテム紹介や、おばあちゃん知恵袋的なアイディアまで、さまざまな暮らしに関する事柄が語られています。
またTommyさんは刊行時点で二人暮らしということで、パートナーとのバランスの取り方も少し語られていますね。
同じように東京で二人暮らししている方には刺さる内容かもしれません。
タサン志麻さん『ちょっとフレンチなおうち仕事』
NHKプロフェッショナルはじめ、さまざまなテレビ番組で人気のタサン志麻さんの本です。
志麻さんの料理は絶妙に「できそう」なところが素晴らしい。
そして、見栄えも良いんですよね。
「憧れ」と「日常」が絶妙なバランスで成り立っていると思います。
その手際もすごく合理的で、おおざっぱで良いところは大胆に、でもポイントを抑えているから美味しい。
よくよく見ると、志麻さんの家事や料理はすごく理論的だなぁと思います。
この「理論的」な部分は男性にも性に合うはず。
なにより志麻さんは家政婦であり、その世界を極めたプロ中のプロなんですね。
その意味では、もはやこの本は仕事にも活かせそうな気がします。
山崎寿人さん『年収100万円の豊かな節約生活術』
働かずに年間100万円の家賃収入だけで暮らしている山崎寿人さんの本です。
人間誰しも、無職になる瞬間が来ます。
定年です。
思えば仕事が与えてくれるものって、給料だけではありません。
人間関係、やりがい、体を動かすことで健康にもつながる。
定年とは仕事からの卒業でありつつも、それらを奪われることでもあるんですね。
山崎さんはある意味で、定年の大先輩。
有り余る時間をどのように楽しく、有意義に暮らしているのか?
その生活がいかんなく披露されているのが本書です。
ですから、これから定年だとか、早期退職をひかえている方にはおすすめの本です。
刊行は2011年とちょっと古いですが、今にも役立つ内容が多いですよ。
関連記事:名著『年収100万円の豊かな節約生活術』。古い本だけど、たまに読み返したくなる理由
ミニマリストのおすすめ本も紹介
「ライフスタイル」について学ぶ時、大きな手がかりになるのが「ミニマリスト」というキーワード。
ある意味で極端なその暮らしは、実はじぶんらしい暮らしを作る上でとても便利です。
ミニマリストそのものは万人受けではないけれど、ミニマリスト+αというスタイルは誰にとっても心地良い暮らしになるはず。
ここまで紹介した本と合わせて、ぜひミニマリスト本からそのエッセンスを学んでみてください。
関連記事:おすすめのミニマリスト本10選!読みやすい順に紹介