「Marc and Angel Hack Life」というブログを書いているマーク&エンジェル・チャーノフの本です。
そのブログは月間200万PVの人気ブログ。
この本もニューヨーク・タイムズ・ベストセラーに認定され、Amazon.com(アメリカのAmazon)にて総合6位にランクインしたそうです 。(2018年5月27日時点)
内容は王道の自己啓発といった感じでしょうか。
習慣の作り方、あるべき人間関係、モチベーションの上げ方、自分の愛し方…。
まさにライフハックですね。
同じことを繰り返し、繰り返し伝える
この本は9章からなり、あんがいボリュームがあります。
けれど伝えられるメッセージ、あるいはわたしたちに促される行動はいたってシンプル。
ほんの些細でちいさな、でも良い習慣。
それを続けていこうということです。
瞑想する、日記をつける、朝のパワーを利用する…これらはどんな自己啓発本を開いて、書いてあることが多いと思います。
しかし、これほど繰り返ししつこく訴えかけている本は、ちょっと珍しいかもしれません。
読んで終わらない本、終わりでもよい本
けっきょく、自己啓発ってものはそこから実際に行動しないと効いてきませんよね。
読者は行動を促すためには、やっぱり繰り返し同じメッセージを伝えるのが効果的だと思います。
各章の最後には「仕上げのエクササイズ」として、実際にやってみるべき行動が紹介されています。
その上で、わたしはただこの本を読むことそれ自体に、なんだかセラピー効果があったような気がします。
これはわたしの偏見なんですけど、日本の自己啓発本ってなんだかトラウマを掘り下げるのが深すぎる(笑)
本というのは、ネガティブな状態からポジティブな状態へと上がっていく「V字」を描くのが基本と言いますが、ネガティブを深くほることで、その「上がり幅」を大きく見せるストーリーが日本人は好きなのかな?
逆にアメリカのコンテンツだとネガティブはそこそこに、どれだけポジティブに上がっていけるかを競っている印象があります。
結果的に日本のコンテンツは「日常の大切さ」に着地し、アメリカのコンテンツは「成長」に着地する傾向があるなと。
どちらが良いというわけではなく、今のわたしにはポジティブが心に優しい。
それは今、じぶんがネガティブな状態にいるからかもしれません。
ネガティブ時にネガティブなコンテンツを見ると、かえって「ひっぱられる」感覚ってないですかね?
落ちるところまで落ちるっていうのも、必要なことでしょうけど。
なんとなく不安な日々の中で、この本を読み進めている時は、それこそマインドフルネス的に読書に集中できました。
それは筆者がただまっすぐポジティブに、明るくいてくれるからだと思います。
一般に、自己啓発本を「読みっぱなし」にすることは「ノウハウコレクター」と言われ揶揄されることです。
けれど、また明日から頑張るため「ポジティブな逃避」として読書をすることは、極めて現実的な解にも思えます。
不安というのは、この本が言うように良い習慣を続けていけば、波のように引いていくもの。
だったら今をなんとかやり過ごすために、こういった本を読むのは、決して悪いことではないかなと思います。
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