無印良品で年間10万円以上使うムジラー男子のわたしが、おすすめのメンズ服をご紹介します!
我ながら、家具や家電を買わずによくここまで使ったなと思います(笑)
無印良品は代理購入(主に奥さんがパートナーや息子さんの服を買うこと)も多いと言います。
メンズ服のイロハや男性の好みがわからない人もいると思うので、購入時に役に立つ失敗しない買い方もご紹介。
無印良品でおすすめのメンズ服
着心地最高「カポック混シリーズ」
カポック混ワンタックパンツ
カポックとは木の実からとれるコットンに似た繊維だそう。
昔は枕やぬいぐるみの詰め物として使われていました。
現代では技術の進化で布に仕上げることに可能になり、衣服にも取り入れられています。
カポックの特徴はなんといってもその軽さ!
なんとコットンの約8分の1の重さです。
あとは農薬をほとんど必要とせず、水と太陽でぐんぐん育つ環境負荷の低い素材としても注目されています。
無印も近年、カポックを取り入れており、2023年春夏は大体的に推しだしました。
例えばわたしが購入した「カポック混シャツジャケット」。
コットン65%、カポック35%の素材。
「半分以下の割合でそんなに着心地変わるの?」って気がしますが、これがめちゃくちゃ変わる!
ただ軽いだけじゃなくて、軽いのにそれなりに生地が厚いのもまた特徴だと思います。
「薄くて軽い」ものは世の中にたくさんありますよね。
でも無印のカポック混シリーズのように厚みがありつつ軽いというのは、かなり珍しいと思います。
肌触りもよくて、おそらくカポック100%だともっとザラッとしちゃうんでしょう。
「コットン65%、カポック35%」は着心地と肌触りを両立させた黄金比なのかもしれません。
さらに機能性だけでなく、価格とカラー展開も魅力。
2023年春夏の「カポック混コート」は定価6,990円とアウターとしてすごく安い。
カラー展開は基本的にどのアイテムもオフホワイト、黒、デニム(ネイビー)の3色。
バリエーションが少ないですが、逆に言うとこの3色は失敗知らずの3色です。
どの色を選んでもじぶんのワードローブにあるアイテムでコーデできるベーシックカラーになっています。
着心地、価格、デザインとすごくバランスの取れたコスパ抜群のシリーズ。
それでいて他社がほとんど取り組んでいない素材なので、オリジナリティもある。
個人的には激推しシリーズなので、ぜひ店頭で試着してみて下さい。
スポーツミックスを手軽に「MUJI WALKER」
カポック混テーパードパンツ(2022年)
MUJI WALKERはスポーツシーンやアウトドアシーンに最適な高機能服のラインです。
軽い素材や速乾性のある素材、UVカットなどが並びます。
スポーツ系のアイテムを普段着に混ぜたスポーツミックスは、大人男性の定番コーディネートのひとつです。
でも、アウトドアブランドやスポーツブランドのアイテムって装飾性が強いものが多いですよね。
濃い原色やグラデーションになっていたり、あるいはブランドロゴが目立つようにデザインされていたり。
そんなハデさが苦手な人も、無印を選べば解決です。
MUJI WALKERも無印らしく、どシンプルなデザインばかり。
落ち着いた「キレイめスポーツミックス」が実現できます。
天然素材で肌に優しい「綿であったかインナー」
ユニクロのヒートテックは国民的ベストセラーですが、わたしはこっちに浮気しました!
無印のインナーはやはり100%オーガニックコットンで、モチモチ柔らかく、適度に暖かい。
特に東京より南(太平洋側)に住んでいる人だと、むしろ熱すぎるのが悩みの人も多いと思います。
また化学繊維が苦手な人にも貴重なインナーです。
インナーは縁の下の力持ち。
じぶんにあった快適にすごせるものを選ぶと、着ぶくれを防げて清潔感アップに貢献してくれます。
トレンド感が強め「MUJI LABO」
MIJI LABOは大型店とオンラインストアでのみ展開しているシリーズです。
エヌハリウッドの尾花大輔さんがディレクションを務めており、ふつうの無印よりずっとトレンド感が強いアイテムが並びます。
と言っても、そこは無印。
派手な柄や色はゼロで、おもにシルエットでトレンドを表現しているイメージです。
トレンドと無印のシンプルな思想がほどよくミックスされて、唯一無二のユニークさがあります。
価格帯もいつもの無印よりグッと上がる。
が、逆にトレンドを発信しているドメスティックブランドなどと比べると、MUJI LABOはずいぶん安くなります。
なので、ファッションが好きな人からするとお手頃価格でトレンドアイテムがゲットできる人気シリーズになんですね。
ただ中級者むけであることは間違いありません。
例えばわたしが2023年に購入したカノコポロシャツ。
このぐらいのビッグシルエット、ファッショニスタに言わせたら何でもないんでしょうけど、ふつうの人はびっくりしちゃいますよね。
またほとんどの商品が男女兼用であり、サイズも
- XS〜S
- S〜M
- M〜L
の3サイズとちょっと変わってる。
サイズ選びは試着必須で、ちょっと苦労するかもしれません。
っというわけで、じぶんの興味関心、ファッションスキルに合わせてMUJI LABOはチョイスしてみて下さい。
無印良品メンズ服の失敗しない買い方
【生地】「カジュアル」に注意する
無印が得意としている生地は、
- オーガニックコットン
- ヘンプ
- カポック
- カディ
- リサイクルコットン
などなど天然素材が多いですよね。
なんとなく肌にやさしそうな好感がもてる生地ばかりですが、注意点もあります。
それは生地が「カジュアル」なこと。
「カジュアル」と対になる概念として「キレイめ」があります。(「キレイめ」を「ドレス」とか「フォーマル」とか言うことも)
「カジュアル」とは主にシワ感をたのしむ生地で、「キレイめ」とは光沢感をたのしむ生地です。
カジュアル | キレイめ | |
生地感 | シワ感 | 光沢感 |
生地の例 | オックスフォード ヘンプ |
ブロード リネン |
アイテムの例 | スウェット、パーカー等 | シャツ、ジャケット等 |
30代以降の男性にとって「キレイめ」アイテムは必須。
肌質や髪質も若い頃から変化しているので、より大人っぽいキレイめ要素を服で補ってあげるのが、一般的に良しとされています。
その視点で無印良品のメンズ服を見ると、かなりの割合で「カジュアル見え」の服が多いとわかる。
個人的には体感8割ぐらい、カジュアルアイテムな気がします。
なので、無印良品からなにも考えずにメンズ服を選ぶと失敗しがちなんですね。
【色】白・黒・ネイビーを選ぶ
「じゃあ無印で買えるものないじゃないか!」と言われそうですが、そうではないです(笑)
生地と同じように「色」にもカジュアルとキレイめがあります。
キレイめの色は主にモノトーン(白黒)。
そしてカジュアルな色はカラフルな原色です。
カジュアルな生地でも、モノトーンでキレイめ要素を補ってあげれば大人の男性にも馴染みやすい。
モノトーンに次いでおすすめなのがネイビーです。
ネイビーは青に黒を混ぜたダークトーンの色。
有彩色でも黒に近い色はキレイめ要素が強くなります。
2023年の無印良品のメンズ服でダークネイビーと表記されている色は、なかなか濃くてシブい色。
濃いデニムの色とも似ているので、多くの男性が抵抗なく着れると思います。
あとは原色に白を混ぜたペールトーンも比較的キレイめとされます。
カジュアル | キレイめ | |
色 | 原色 | モノトーン ダークトーン ペールトーン |
とは言え、ペールトーンは多くの男性にとって馴染みがないのではないでしょうか?
いわゆるパステルカラーとかナチュラルカラー、アースカラーと呼ばれる多くがペールトーン。
無印もペールトーンのイメージがすごく強いですよね。
ペールトーンは50代、60代になると、男性でも抵抗なく着こなせるようになってきます。
逆言うと男性のペールトーンはうまくコーディネートしないと壮年のイメージが拭えないことも。
もちろん、おしゃれな人は年代問わず積極的に取り入れていますよね。
とは言え自信がない人は、やはり白、黒、ネイビーが無難。
「この色が正義、この色が悪!」と言っているわけではありません。
大人男性からすると、色によって着こなしの難易度や抵抗感が違ってきます。
【シルエット】フェミニンな雰囲気を着崩す
無印の服ってメンズ服でもどこか柔和なフェミニンな雰囲気があると感じます。
丸みのあるシルエットが多く、特にデコルテのあたりはメンズでも優しげな雰囲気が漂う。
例えば「このシャツ、生地とか色は好きだけど、シルエットがフェミニンすぎる…!」なんてアイテムに出会った時、(けっこうある)
- 第一ボタンを開ける
- 腕まくりをする
- 羽織りとして使う
- タックイン or タックアウト
- シワを入れる or シワを飛ばす
などなど着こなしを工夫してみて下さい。
特にシャツは着崩すとワイルドな雰囲気になって男らしさを補填できます。
あとは無印のフェミニンな雰囲気のトップスの下にワークパンツとか男臭いボトムスを履いてバランスをとるとか。
なんだかんだで中年男性は、中性的な装いは好まない人が多いです。
パートナーの代理購入する場合は、そこは気をつけるポイントですね。
【品質】オーガニックコットンを理解する
無印の服に使われるコットンのほとんどが、今やオーガニックコットンです。
オーガニックコットンとは、農薬が使われずに栽培されたコットンのこと。
化学製品が体に合わない人からすると、なんとなく肌にやさしい気がする。
それは一定レベルで事実だと思います。
しかしことファッションに関しては、品質が安定しないのが弱点。
なにせ有機栽培なので、その時の天候や自然環境に綿花のデキが左右されやすい。
有機野菜のそれといっしょですよね。
コットンの品質は、繊維の細さと長さで決まると言います。
当然、オーガニックコットンだとその年ごとに綿花の品質に差が生まれるわけですね。
よく無印良品のレビューで、
「前のTシャツの襟が伸びずに丈夫だった」とか「靴下をリピートしたけど今回はすぐ穴が空いた」なんて言葉を見かけます。
しかしそれこそがオーガニックコットンの証。
天然自然、だからこそです。
これは消費者からするとむずかしい面があるのも事実。
やっぱり一定の品質のものを安定して作って欲しいと思いますよね。
しかしコットン農家さんの薬害を防ぐ意味もあり、また環境負荷も低減されるとのことで、無印良品は厳しい基準のオーガニックコットンを積極的に利用しています。
ちなみに「オーガニックコットンだからと破れやすい」と言っているわけではないですよ(笑)
ただその時々で品質に差異が生じ得ることは理解しておくべきでしょう。
個人的にはそれをわかった上で、なお応援の意味を込めてオーガニックコットンを買いたいなと思います。
もしもうちょっと丈夫なものが欲しい場合は、例えばTシャツでも襟にポリエステルを混ぜたモデルを買うなど工夫しましょう。(材料はタグに書いてます)
【ブランド】無印はベーシックではなく個性派
「無印良品」というその名のとおり、無印と言えば「日常に馴染むベーシックな洋服」をイメージしますよね。
これはユニクロの「Life Wear」というコンセプトとも近い(対抗する)ものがあり、両者はよく比較されて語られがちです。
しかしわたしにとって無印は、ベーシックではなく個性派ブランド。
ここまで言ったように、無印は他社がとりくんでいない天然素材に積極的です。
また多くのアイテムの商品名に「洗いざらし」とわざわざ銘打ったものが多いですよね。(つまりあえてシワ感を出して売っている)
これはいかに無印が「気兼ねない、自然な雰囲気=カジュアル」を大事にしているかの証左です。
しかしそのカジュアルな雰囲気は、大人男性にとって必ずしも馴染むものではありません。
繰り返しですが、大人男性はキレイめ要素をどこかに担保してあげるのが必要になってくるので。
一方でベーシックを飛び越えて個性を出すことが、おしゃれの条件だったりします。
そう考えた時、無印の個性的な世界観は武器になる。
例えばユニクロのキレイめ素材を使った黒スラックス(ベーシック)の上に、MUJI LABOのペールトーンのパーカー(個性)を着てみるとか。
それだけで人とかぶらないコーデになり得ます。
「一見ベーシックだけど、実は個性派」
無印はそんなブランドなので、ユニクロと比較すると余計にややこしいんですね。
無印はどちらかというと、ワークマンと似たようなポジションと捉えたほうがしっくりくる。
ワークマンも超高機能を超低価格で展開して個性を発揮。
デザインも原色が多いし、大柄な人が似合うようなサイズ感を大事しています。
ワークマンも無印も「好きな人は好きだし、似合う人は似合う」ブランド。
ユニクロみたいに「これ買っておけば無難でしょ?」といったブランドとは違う。
ユニクロはスケールメリットを活かして高品質な素材をお手頃価格でバンバン作る巨大なグローバル企業です。
比較するにはちょっと別格なんですね。
余談ですが、わたしは量販店(ファストファッション)はこのように棲み分けてとらえています。
無印はそのブランディングとメディアのなかでユニクロと比較されることが相まって、ブランドの特徴がうまく伝わってない気がします。
結果、「ユニクロと比べてイマイチ」という評判が出てきてしまう気がしてなりません。
でもそうじゃなく、あらかじめ無印を個性派と捉えることで、ワードローブの中でしっかり無印の服を活かせる買い物ができるのではないかと思います。
なんか無印を批判しているように聞こえますけど(笑)、わたしはその世界観が大好きなんですね。
だから年間10万円も買ってしまうわけで!
あらゆる量販店のなかでもエシカルやサスティナブルを強く推しだしているのも好感がもてますし、小柄で童顔なわたしにはサイズ感も雰囲気も合っています。
無印がメンズ服から撤退してしまったら寂しいので、ぜひみんなで買い支えてください。(笑)
無印の買い物、もっとお得にできます
いざ無印でメンズ服を買おうと思ったら、ぜひポイントやキャンペーンを理解して下さい。
服は定期的に買い続ける消耗品。
長い目で見ると、お得な買い物術を知っているか知っていないかで大きな差ができてきます。
ぜひ、チェックしておいて下さい。
関連記事:無印良品でお得に買い物する方法!年間10万円使うムジラーが解説