暮らし系YouTuberとして人気の奥平眞司さんの本を読みました。
You Tubeチャンネル「OKUDAIRA BASE」は2021年3月現在、チャンネル登録者数27万人の人気チャンネル。
わたしは奥平さんが出演していたNHKの番組をたまたま拝見したことで知りました。
動画ではその暮らしぶりが美しい映像で切り取られ紹介されています。
この本はYou Tubeと同じく、奥平さんの暮らしが紹介され、また幼少期から10代までの人生を振り返る内容になっています。
わたしが思う、奥平さんの魅力
こだわるけど、気取らない。
そんな感じでしょうか。
奥平さんはミニマリストではありません。
部屋をみると、とてもすっきりした印象を受けますが、別にモノがないわけじゃない。
フライパンとか7つぐらい持ってますよ(笑)
かといって丁寧な暮らしでもないそうです。
ごはんは土鍋で炊くし、お菓子づくりなんかもするけど、サボるときはサボる、と。
奥平さんはモノが好きで、どれもこだわって選んで、使っている様子が見られます。
けれど、それは人に自慢して気取るための道具ではない。
それなのに、You Tubeは美しく、マネしたくなる…。
要するに憧れと日常のバランスがちょうどよいんです。
この本の副題は『25歳、東京、一人暮らし。月15万円で快適に暮らすアイデアとコツ』とあり、良い意味ですごく平均的で、誰にでも真似しやすい内容です。
それが結果的に多くの人の心をつかみ、ファンを増やしているのではないでしょうか?
誰しもが自分なりに贅沢で、快適な暮らしをしたいと思っている。
けれど、高級家電を買い揃えようと思ってもお金がなかったり、かといってストイックなミニマリストにもなれないし、丁寧に暮らすほどマメでもない…。
ほとんどん人がそんな中途半端さを抱えているのだと思います。
中途半端さにピッタリハマる「ちょうどよい」を発信しているのが奥平さんなのでしょう。
かくいうわたしも、奥平さんの動画をよく拝見するようになりました。
わたしはどちらかといえばテレビ派で、これまで動画はほとんど見てきませんでした。
けれど奥平さんの動画でメインになっているのが、本人が顔だしせず、生活風景とその音を小さな文字テロップでお送りする静かな動画。
これが30代なかばになったわたしにちょうどいい(笑)
少し手持ち無沙汰になった夜の時間に見ると、すごく心地良いですね。
特に音声がすごく良く撮れているなぁと感心します。
まな板で野菜を切る「トントントンッ」
鍋で茹でる「グツグツグツ…」
お皿をテーブルに置く「コトッ」という音すら気持ちいい。
暮らし系You Tubeと紹介されることが多いですが、わたしにとっては癒やし系You Tubeでもあります。
「暮らし」に直面する、すべての男性へ
この手の本は女性がターゲットになっていることが多いのですが、やっぱり男性に読んでほしいですね。
これまでの男性の「暮らし」って、こだわりに突っ走り過ぎるきらいがありました。
休日になると旦那さんは気取ってローストビーフなんか作ってくれるけど、洗い物がめちゃめちゃ多い、みたいな(笑)
これまで多くの男性にとって「暮らし」は「趣味」だったんですね。
しかしコロナ禍を経て、多くの男性にとっても「暮らし」がまっごうことなき「生活」として立ちはだかっているのではないでしょうか。
生活とは、続いていくことです。
だから料理一つとっても、見た目の派手さではなく、予算、手間、栄養など持続可能性を第一に考えなければなれません。
それは趣味的な発想では決してたどり着けない領域です。
それでいうと、奥平さんが発信しているのはちゃんと「生活」
男性が暮らしや生活を学ぼうと思っても、ガーリーすぎてとっつきにくい本もあると思います。
この本はなんせ著者が男性なので、これまでくらし情報に触れてこなかった男性でも、きっと手に取りやすいと思います。
ぜひ読んでみてください。
またOKUDAIRA BASEの動画も合わせてどうぞ。
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インテリア、空間づくりはもちろん、お金や健康に関することまで。
生活全般を向上させたいなと考えている人は、ぜひチェックしてみて下さい。
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