さいきん、テレビでSDGsという言葉を聞く機会が増えましたよね。
一方でネットを見ていると、ポイ活だとかFIREだとか金融分野のお得情報が溢れています。
「楽天経済圏」なんて調べてみると、すごくお得に見えますよね。
SPUでポイント15倍!
お買い物マラソンで最大10倍!
楽天スーパーセールで最大44倍!
でも、そのポイントって、いったいどこからやってきているのでしょう?
というか、そんな大盤振る舞いしてどうして株式会社楽天はやっていけるのでしょうか?
リボ払いで破産する人々
わたしは楽天カードを使っています。
楽天カードを使っていると頻繁にメールボックスに届くのが「リボ払い」のお誘い。
リボ払いというのが、ある意味でとてもすごい仕組みで、企業側からすると最大率の利子を長期渡ってユーザーに支払わせることができるわけです。
つまりドル箱商品。
そりゃ、積極的に勧誘するわけですよねぇ。
しかしあまりにも利子が膨らむので、しばしば破産する人も生み出している問題の多い仕組みです。
誰かを破産させてまで得た利益が、わたしたちの楽天ポイントに還元されていたとしたら…?
これはSDGs的に、どう思いますか?
買いすぎないことは、環境だけでなく、自分も助ける
もちろん、これは話を単純化しすぎてきます。
だいいち、わたしも楽天カードを使っていますし。
これは自己矛盾です。
しかし矛盾していない発信は、責任に欠いているとも言えます。
わたしたちが「買いすぎ」てしまっている時、そういった無責任な発信に影響を受けている可能性があります。
その無責任な顔を、お得という化粧で塗りつぶしていないでしょうか?
どこぞのインフルエンサーも、そして楽天自身も。
ミニマリストの人は身を持って実感していると思います。
モノが少ないことで得られる時間。
買いすぎないことで生まれる余裕ある家計。
そしてそこから得られる安心や豊かさを。
そもそもミニマリストとは現代の行き過ぎた消費主義に対するカウンターとして勃興した文化です。
わたしにはミニマリストとSDGsが兄弟に見えます。
ミニマリストが個人の話だとしたら、SDGsは社会の話。
スケールの違うだけで、根底にながられる思想や思いには共通項が多い気がするんですね。
だからミニマリストと同じように、SDGsを志向することは環境だけでなく、自分自身の豊かさを直接支援してくれるはずです。
SDGsには「12.つくる責任 つかう責任」という項目があります。
「お得さ」に乗るのは楽しい。
でもそれにプラスして「つくる責任」と「つかう責任」を並行させることで、環境に良いだけでなく、わたしたちの無駄遣い防止にも役立つのです。
買い物をするときに「これを買って喜ぶ人、悲しむ人は誰だろう?」と考えてみよう。
もっと俗っぽく「だれが儲かって、誰が損するんだろう?」と考えても良いかも知れません。
その上で「わたしは楽天にお世話になっているし、企業のスタンスやサービスが好きだから、楽天市場で買う」と思うのなら、それで良いはずです。
そこに一元的な正解はありませんから。
「消費とは投票だ」と誰かが言いました。
SDGsとは「持続可能な開発目標」の意味ですが、なにを持続させるべきなのかは、けっきょくわたしたち全員の考え方にかかっています。
それはその商品やサービスが5年後、10年後も使いたいモノであるかを考えることです。
そして20年後、30年後の子どもたちにもおすすめできるかを考えることです。
わたしはこれからも楽天サービスを使うつもりですし、楽天が悪徳企業だと言っているわけではありません。
もちろん社会のことだけを考えている善人でもありません。
むしろ「SDGsを個人の無駄遣い防止のために勉強しよう」などという提案は、すごく自分勝手で俗物なような気がします。
でも、わたしはどちらかと言うと「やらぬ善より、やる偽善」派なので、今回こんな記事を書いてみました。
いつものお買い物の参考になったらうれしいです 。
SDGsについて↓