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マンガ『しあわせは食べて寝て待て』を読みました!ゆるふわ薬膳を楽しむマンガ

しあわせは食べて寝て待ての表紙

まずこの表紙を見て「おぉ、こんなキッチン理想〜!」と興味を持ちました。

実際に話の中には登場しないんですけどね(笑)(これから出てくる?)

 

このマンガ『しあわせは食べて寝て待て』は主人公のOL麦巻さとこが、持病を抱えてしまい、そのせいで仕事も家も変えざるを得なくなるところからストーリーがはじまります。

 

内見にいった団地でひょんなことから薬膳に出会ったのをきっかけに、自分の体、生活、仕事、人間関係を見直していきます。

 

そう、薬膳料理がひとつのテーマになっているマンガなんですね。

「薬膳」と聞くと、なんだか身構えてしまう人も多いと思います。(わたしもどちらかというと、そう)

 

こんな殺伐としたインターネット社会で、非科学的なことは悪いことに利用されがちです。

 

ところがこのマンガの薬膳に対するスタンスはとても柔和。

 

「効くかもしれないし、効かないかもしれない」

「効くときは食べものだけじゃなく、いろんな条件が重なって効くのかも」

 

そんな注意書きのような言葉を、登場人物たちが話してくれます。

だから安心して読める。

 

そのやわらかいスタンスは、例えるなら「温泉」に似ています。

薬膳なんて気にもとめないおっさんも、温泉はやたら尊んだりするじゃないですか(笑)

 

温泉の健康効果もまぁ、あったり、なかったりですよね。

むしろつかりすぎるとノボせたり、水圧と熱で血圧を上げすぎるのはかえって良くないとも言われます。

 

薬膳もそのように「付き合い方」があるようです。

 

季節のめぐりを大切にしたり、消化の流れを気にしてみたり…もしかしたら薬膳というよりも「おばあちゃんの知恵袋」といったほうが正しいかもしれません。

 

「病気」というちょっと深刻な事情を抱えている主人公だから、読者もへんに気合を入れて読んでしまいそうですけど、実際に読んでみると極めてゆるふわな「日常系」のマンガに仕上がっています。

 

これは作者の画力も関係しているのではないでしょうか。

デフォルメがきいたシンプルなタッチですが、登場人物たちの感情がイキイキと描かれています。

 

かといって、コミックエッセイによくあるような「まんまる」な画風ではないので、リアリティをもって読むことができるんですね。

 

これは卓越した技術の賜物ではないでしょうか。

なんと作者の水凪トリさんは「持ち込みして即連載」したそうで、これが処女作?

 

最初からこんな完成度が高いマンガが描けるなんて、すごいですよね(画なんて書いたことない素人が、偉そうにすいません…)

 

話の中で、主人公のリアルな家計簿が少し登場するんですけど、かなり切り詰めたギリギリの生活なんです。(だから団地にひっこすわけです)

 

主人公は事情があってそうなったわけですが、わたしはお金をかけずにじょうずに生活を楽しむことは、人生の地盤を強化すると思うんですね。

 

生活力がない人は、永遠に経済力を強化しないといけません。

例えば掃除ができない人は、ルンバが必要だし、もっと言えば家事手伝いに頼む他ない。

 

生活のほとんどをお金で代替えできる便利な世の中になったけれど、代替えしてもらうためにはお金が必要です。

「生活」を自分でしないなら、そのぶんお金が必要なんですね。

 

ところが誰しもが経済力において勝ち組になれるわけではない。

 

だから生活力ってほとんどの人にとって、人生の必須科目なんですよね。

きっとステイホームでそのことを実感した人も多かったのではないでしょうか?

 

生活力と経済力のバランスは人それぞれだけど、生活力を学ぶには「進学」とか「就職」とかある意味で便利なレールがあるわけではありません。

じぶんで調べ、考え、実践していかないと身につかないものです。

 

なにより「家」という究極のプライベート空間が舞台ですから、答えは自分の中にしかありません。

そう思った時、この物語の登場人物の営みはすごく参考になると思います。

 

1巻に9話収録されており、ボリュームもたっぷり。

たぶん1年に1巻ずつ出版される感じかな?

 

なんだか日常のなかでゆっくりとつきあっていける友達のようなマンガになってくれそうです。

 

ちなみにAmazonだと「分冊版」というタイプも販売されています。

 

748円(電子版644円)で販売されているのが正規版なので、そちらを購入するのがおすすめです。(間違えないように注意です)


しあわせは食べて寝て待て


 

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