じぶんでじぶんを「質素です」と言い切るのは恥ずかしい気がしますが、30代ひとり暮らしのわたしは慎ましく、質素に生きています。
「お金やモノに頼らない、質素な暮らしがしてみたい!」
「貧乏でもたのしく生活したい!」
そんな人のために、この記事では実際のわたしの質素な暮らしぶりから、質素を愉しむコツをご紹介します。
【はじめに】質素とは?
質素とは、一般に
地味でかざりけがないこと
衣食住などの生活ぶりが控えめなこと
派手さがなくつつましやかなこと
と解釈されます。
総じて「倹約」しているだろうし、また金銭的に「貧乏」であるがゆえに、質素であろうとする人もいるでしょう。
一方で十分な収入を持ちながら、積極的な意味で質素を志向する人もいます。
ですから、見た目だけを見て質素と言い切るのはむずかしい。
また毎月の生活費が10万円以内だからと言って、質素とも言えないでしょう。
金銭的な「倹約」が成功していても、そこに精神的な満足がなければ、当人はおそらく「貧乏」だと実感するはずです。
つまり質素を定義するには、その暮らしに何かしらポジティブな要素が必要でしょう。
なので「貧乏だけど楽しい」も質素であり、「金持ちだけど少ないもので満足できる」も質素なのだと思います。
なんとも抽象的で捉えにくいですが、ふところの深い概念だとも言えますね。
さらに質素を深く捉えるために、例としてわたしの暮らしの中でも「質素な一面」をご紹介します!
幸せに、質素に暮らす方法
飲みに出かけない
これは質素ポイント+1ではないでしょうか!
コロナ禍だというのもありますが、外に飲みに出かけるのは年に2、3回になりました(マジで)
もちろん、クラブもナイトプールも行きません(笑)
外食費はなかなか家計を圧迫しますので、これだけで金銭面もだいぶ質素になります。
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家賃の安いアパートに住む
これまで家賃を65,000円以上支払ったことはありません。
最安は34,000円でした。(現在は54,000円)
間取りはほとんどが1Kです。
1Kで20平米ぐらいのアパートに住むと、冷暖房の効率が良くて、光熱費が下がります。
バスタブがない、シャワルームの物件だったときは水道代も安かったなぁ。
ちいさくて安い部屋は、半強制的に質素な暮らしへと導く力がありますね。
あと暮らしてみてわかったのですが、激安物件が必ずしも貧しいわけではありません。
むしろ6,5000円の物件がいちばん住みにくかった(笑)
安い物件でも大家さんの心がけひとつで住みやすい物件は存在していますし、狭い部屋は狭い部屋なりのメリットがたくさんあるんですよ。
関連記事:狭い部屋に住むメリット、デメリット。1Kばかり住むミニマリストの体験談
美味しいソフトクリームを食べる
近所に売っているグラスフェッドミルクを使ったオーガニックソフトクリームです。
ひとつ500円!
高いですよね(笑)
質素をとおりこして、むしろ贅沢かもしれません。
でも例えば、100円のカップアイスを5つ食べるのに比べてどうでしょうか?
わたしはここに、質素と貧乏の境目があると思うのです。
つまり、
- まいにち100円のアイス→貧乏
- たまに500円のソフトクリーム→質素
だと感じます。
まいにち食べられる方が贅沢な感じもしますが、その実、体に対する負担はまいにちの100円アイスのほうが大きい。
それでいてまいにち食べると慣れてしまいますから、徐々に満足感が減退し、惰性で食べているような状態になります。
そうなると100円(500円)がもったいないですよね。
このように貧乏から質素へ暮らしを飛躍させるには、お金の使い方を工夫するのが良いと思います。
たかが100円と思わずに、精査してみるべき。
むしろ「たかが100円」という考え自体が質素とはかけ離れています。
もっとも、このような考えに至ったのはもっぱらわたしが100円アイスを食べちゃうタチだったからですけどね(笑)
だからこそ「たまの500円ソフトクリーム」のほうが総合的な満足感が高いなと強く思います。
無料かつ無限に気をつける
「タダでずっと楽しめるもの」は、質素な暮らしの味方な気がしますけど、実は巨大な敵にもなり得ます。
代表的なモノといえば「SNS」ですね。(YouTubeもかな?)
SNSは、たしかに暇つぶしにはもってこいな気がする。
でも、コンテンツが無限なもんだから、ついつい見続けてしまいませんか?
そして無料だから、損したような気もしない。
ところがSNSを見るだけで、暮らしが向上するってことはないんですね。
実際にじぶんの手を動かして暮らしを磨いていかないと、質素で幸せなくらしには近づかない。
むしろSNS(スマホ)に没頭することで、小さな画面で目は疲れるし、肩は凝るし、結果的に気力が失われ、暮らしを手入れするパワーがなくなっちゃいます。
SNSやスマホなど、現代の便利危機は「用法用量を守って」ですね。
コツはヘタに使いこなそうとせず、まったく触らない時間をつくること。
スマホには「便利」という名のいいわけがたくさん用意されているので、触ったら最後、ひととおり遊び切るまで離れられない。
一時は使いこなせるような感覚になっても、コンテンツを提供する企業もプロなので、また別の手でユーザーの滞在時間を伸ばそうと対策します。
つまりスマホを手にしている限り、あなた(自分)と企業(他人)が時間を奪い合う戦いは永遠に続くということ。
なので、まるっきり離れてしまうしか、わたしたちに手はありません。
とは言え、スマホは家族や友人との連絡手段ですから、捨ててしまうことはできない。
だから現実的な妥協策としては、やっぱり1日のなかで触らない時間をつくることだと思います。
スマホを家に置いて、小1位時間ぐらい散歩に出てみる。
それだけで心と身体の疲れが取れて、家事をやる気力と体力が戻ってくると思うので試してみてください。
これからもSNS以外で「無料かつ無限」のものは出てくるでしょう。
例えばスマホゲームなんかも近いですよね。
新しいモノやサービスが出てきた時、「これは無料かつ無限ではないだろうか?だとしたら気をつけないと」という批評眼を持つことが、質素な暮らしを続けていくために重要だと思います。
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古いものを選ぶ
べつにアンティークとかではなく、「古着」「古本」「中古品」などを積極的に選ぶことで、節約になり、環境負荷も減り、質素に近づくと思います。
わたしがよく利用するのは古本です。
古本はそもそも単価が安いし、さらに古本買取に出すことを考えると、またいちだんと安い。
関連記事:古本買取バリューブックスで本を売ってみた!過去2回の査定金額を公開
考えようによっては電子書籍(Kindle)よりお得かもしれません。
古着も手に入れるのに困りません。
家庭でかんたんにできる「染め直し」も静かなブームのようで、Amazonでもそんなグッズが手軽に買えます。
わたしは最近、白いスニーカーを中古で買って、汚れた部分を塗り直すリキッドなんかも使ってみました。
関連記事:【評判口コミ】スニーカーを白く塗る「Tarrago Super White」をレザースニーカーに使ってみました!
モノだけでなく、情報やコンテンツも古いものは魅力的。
時間という”ふるい”にかけられたコンテンツは、やはり本物であることが多いです。
長い期間生き残ってきたコンテンツはそれだけ普遍的であり、人間に根ざした作品であるのだと思います。
古い作品にふれて、例えば「100年前から人間って変わってないなぁ」と思うと、なんだかずいぶんと気が楽になってきますよね。
まずじぶんでやってみる
外食せずに自炊、新しいものを買わず直してみる、ハウスクリーニングに頼まず掃除する。
衣食住、暮らしにまつわることはなんでも「じぶんでやる」選択肢を残しておく。
じぶんでやれば時間はかかりますけど、人に頼むよりお金がかからないことがほとんど。
またじぶん自身のスキルも向上します。
「じぶんでやってみる」割合がふえると、さっきの「古いもの」をより楽しめるようになるはず。
なんでもお金で人に頼める現代だからこそ、あえてじぶんの手でやってみる。
それは明らかに質素をたのしむことになると思います。
バリエーションを減らす
例えば洋服の色、柄、スタイルを限定してみる。
自炊のレシピを数種類に固定化してみる。
なにもスティーブ・ジョブズみたいに「一生タートルネックしか着るな!」と言っているわけではないんです(笑)
あえて選択肢を絞ってみると、その過程で取捨選択をしますよね。
そうすると、じぶんの中にひとつの価値基準が生まれてきます。
「こんな服が好きだったんだ」とか「この食事がじぶんの体調にあっているな」とか、いろいろ発見があるはず。
じぶんのベースが出来上がると、無節操にモノを買うことがなくなります。
ベースを作った上で、”あえて”今日はコレを買ってみようというのはアリだと思うんです。
じぶんの頭で考えたことだから。
でも「流行っているから」「人が言っていたから」とか、そんな理由が増えてしまうと、モノや情報に踊らせれて、質素からは遠ざかってしまう。
なので、じぶんの価値観を育てるためにも、まずはバリエーションを減らしてみるのがおすすめです。
関連記事:男性ミニマリストが履いている靴を紹介!4足だけです
ポイントを貯めない
質素な暮らしは倹約や節約が前提になっている部分があります。
節約の文脈の中で注目されているのが「ポイ活」ですよね。
実はわたしも散々っぱらポイ活に勤しんできました(笑)
ちょうど引っ越しで家財道具を一新するタイミングだったので、俗に言う「楽天経済圏」にどっぷり。
たしかにポイントをたくさん稼いだんですけど、それでわかったことがあります。
それは「節約したければ、ポイントは貯めないほうが良い」ということ。
なぜならポイントとは基本的に還元なので、使った金額に応じて還ってくるものだから。
つまりそもそも倹約しており、クレジットカードの支払額が少ない人にとっては、そのポイント還元額も少なくなる。
例えば還元額1%のカードで10万円の支払いでもらえるポイントは1,000ポイントです。
でもカードを発行した企業側はセール、キャンペーン、メルマガ、その他広告を使って、1,000円以上のプラスαの買いものをしてもらおうと苦心する。
結果、その販促の中で2,000円分の買いものをしてしまうと、それは果たしてお得なのか、損なのか…。
そしてなにより、そのような「損得勘定」のギアを常に入れておくのは、質素な暮らしを楽しむ上では弊害になるんですね。
だからポイ活するにしても「じぶんだけ得しよう!」と思わないほうが良い。
企業、そしてじぶん以外のユーザーも含め、豊かになるような使い方を考えたいものです。(ステークホルダー(利害関係者)ってやつですね)
もしクレジットカードを使うなら、競争が安定した企業が発行しているカードが良いですよ。
大手携帯キャリア4社は激しい競争をしているので、「キャンペーン」があったと思ったら「改悪」があったりと、とても忙しい(笑)
リクルートカードなんかが、諸々ゆるくて使いやすいのでおすすめです。
関連記事:ミニマリストにおすすめのクレジットカードは?1枚だけ厳選するならリクルートカードの理由
質素な暮らしを学ぶキーワード
「質素な暮らし」には「精神的な満足」といったポジティブな要素が必要です。
なので「節約」とか「倹約」といったキーワードで、情報を探して学ぼうとすると、上手くいきません。
「ポイントを貯めない」の部分で話したように、「節約」は一方で企業の戦略でもあるからです。
なので「ミニマリスト」「シンプルライフ」「北欧(ヒュッゲ)」などのキーワードを手がかりに情報を集めてみるのがおすすめです。
ミニマリストに関しては、しっかりと情報をまとめた関連記事を書いたので、興味ある方はチェックしてみてください。
関連記事:ミニマリストになるには?メリット・デメリットを知って、断捨離をはじめよう!