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『ソロー流 究極のシンプルライフ』書評。難解なソローへの手引き

 

 

ミニマリストやシンプルライフが好きな人はどこかでヘンリー・D・ソローの名前を目にすると思います。

 

ソローは2年2ヶ月にわたって街から離れた森の中で暮らし、その生活をまとめた『ウォールデン 森の生活』は消費主義や物質主義をするどく批判する名著として知られています。

 

現代のミニマリズムにとっても後ろ盾のひとつになり得る本のため、よく引用されるんですね。

 

ところが…

 

この『森の生活』がなかなか読みにくい

 

おそらく、ソローの原文そのものも難解なのでしょうが、それが日本語に訳されると、なお難しくなります。

 

わたしも2、3回は挫折していますね(笑)

 

それでも時折目にするソローの言葉には共感することも多く、いつかは読みたいと思っていました。

 

そんな折に見つけたのが本書『ソロー流究極のシンプルライフ』。

 

ソローの解説本はいくつかあり、わたしも読んだことがありますが、中でもいちばん興味深く読めたのが本書でした!

名言集ではなく、ソローの解説本

ソローについて本は、もっぱら『森の生活』から短文を抜き出し、その言葉について著者の感想と解説をそえた名言集のような本が多いです。

 

対して『ソロー流 究極のシンプルライフ』は、ソローの文章を長めに引用しているのが特徴。

 

翻訳もやさしく、読みづらさを感じさせませんでした。

 

さらに解説文は、著者のメッセージ(感想)的な部分だけでなく、かなり詳細な「解説」が加えられています。

 

例えばソローが学校を興したことや、鉛筆工場で働いていたことは、わたしは本書を読んで初めて知りました。

 

その言葉の背景になる彼の人生をていねいに辿ってくれているので、ソローの人物像が鮮やかに浮かび上がってくるようです。

 

ですから本書は単なる名言集ではなく、明らかなソロー解説本であると言えるでしょう。

 

その意味で「『森の生活』は難解だけど、ソローについて知りたい」というわたしのような人は、たいへんありがたい内容でした。

 

とは言えもちろん、ソローの文章には名言がたっぷり。

シンプルに、シンプルにするのだ。一日三食でなくても、必要ならば一食にしてもいいではないか。百皿も食べなくても、五皿でも満足できないか。ほかのこともこれと同じように、少なくしてみよう

人生に必要な物は「衣食住」プラス健康であり、それの以上のことは贅沢である。「衣食住」は簡素であるべき。簡素になればなるほど健康に近づけるのであり、それは自分でつくるものである。

私は、大部分のいかんを一人きりで過ごすのが健康的であることを知っている。たとえどんなに気が合う人でも、一緒に長くいると退屈で、付き合いが散漫になる。私は一人でいるのが大好きだ。これまで、孤独ほど友としてふさわしい相手をほかに知らない

たったこれだけでも、簡素で自律的なソローの考えが伝わってきますよね。

 

ソローに興味がある人が、まず最初に読んでみるのに最適な本だと思います!

 

 

今日のあとがき

12月8日

日本のワールドカップが終わりました!いや〜、ほんとうに楽しませてもらいました。今、選手たちが挑んでいる壁は、いわば「70億人分の200」の領域。世界でサッカーを上手い順に並べてトップ200人に入る。そんなレベルです。これはハンパじゃない。次の4年で、もっともっとその壁に挑戦する選手が出てくることを期待します!そして興奮と感動をありがと〜!

  

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