スマホ依存に関する本を紹介します。
上から「読みやすい」順に並べました!
「似たような内容の本をたくさん読む必要あるの?」
と思うかもしれません。
しかしこと「スマホ依存」に関して言うと、むしろ読まないとダメな気がします。
正確に言うと、
「強力なスマホ依存という病に対しては、定期的に薬となる本を読まないと対策するのはムリだ」
ということ。
なんせスマホはいつでもポケットに、カバンに潜んでいるものです。
1日1回も見ない、なんてことは誰しもできないのでは。
だから以下の本で、定期的に自分を見つめ直す機会を持つことが、多くの人って現実的だと思うのです。
ちなみにスマホの文章に慣れ過ぎていると、長文を読むことができなくなるそう。
ですからこの記事では「読みやすい」順に並べました。
「スマホの使い方を見つめ直したい」
「我が子にスマホをどう使わせるか、悩んでいる」
そんな人もぜひ読んでみて下さい。
- もっともシンプルでわかりやすい『スマホ脳』
- ニュースにはデメリットがある『News Diet』
- 生物学的視点から人間とスマホの相性を探る『スマホを捨てたい子どもたち』
- 哲学としての脱スマホ『デジタル・ミニマリスト』
- SNSの依存テクノロジーを紐解く『僕らはそれに抵抗できない』
- 依存の原因ドーパミンを詳しく『もっと! 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』
- 本からわかる「スマホ依存対策」をまとめました
もっともシンプルでわかりやすい『スマホ脳』
ベストセラーで本屋さんにも多く並んでいるので、知っている人も多いかもしれません。
たしかにベストセラーになり得る「読みやすさ」がこの本にはあります。
エピソードとエビデンスのバランスがちょうどよく、読んでみると誰しもスマホに対して怖い思いを抱くだろうし、ちょっとスマホとの付き合い方を考えるのではないでしょうか。
「スマホ依存対策の入門書」としておすすめできる一冊です。
特にお子さんのいる30代、40代の人に読んで欲しいですね。
関連記事:アンディ・ハンセン『スマホ脳』書評レビュー。これから依存するすべての子どもたちへ、これから依存させるすべての大人たちへ
ニュースにはデメリットがある『News Diet』
スマホやSNSの「仕組み」に依存性を高める要因があるのは明らかですがmそこで配信されているコンテンツそのものにも問題があるようです。
スマホで消費されるコンテンツのひとつがニュースですよね。
この本はとにかくニュースのデメリットをスパスパ語っています。
読み終わったら、きっとニュースなんて見たくなるはず(笑)
かなり力強くニュースを消費することを否定してくれるので、なんだかちょっと怖くなるかも。
でもそれは「良薬は口に苦し」といった感じでしょうか。
関連記事:『News Diet』を読みました。つまり情報のミニマリズム!
生物学的視点から人間とスマホの相性を探る『スマホを捨てたい子どもたち』
スマホ依存に関する本を読んでいると「そもそも人間の脳は原始の時代から…」といった話題が頻繁に登場します。
脳みその進化には1万年かかるらしく、1万年前にもちろんスマホはないわけで、脳はスマホに適合するようにはできていないと。
と、なるとその原始の時代から続く人間の脳や本能についてより興味が出てきます。
現代において、その原始の脳の一端を見せてくれるのがゴリラかもしれません。
この本は京都大学総長で生物学者の山極寿一さんがゴリラやサルなどから得た「生物学的視点からみる人間の本質」とスマホを代表とする現代テクノロジーの齟齬(そご)を読み解いていく内容です。
単純に読み物としてもおもしろく、幅広く色んな人におすすめできる本です。
関連記事: 『スマホを捨てたい子どもたち』書評レビュー。ゴリラを見るとスマホのデメリットがわかる?
哲学としての脱スマホ『デジタル・ミニマリスト』
ミニマリストとはできるだけモノを持たないことを信条とする人。
それは生活における哲学だと言えます。
哲学があると何が良いかと言うと、環境が変化してもぶれないことです。
ミニマリストは山に行っても、海に行っても、どこに住んでも、自分の哲学でもって生活を構築していくでしょう。
それはきっと平穏につながります。
同じようにデジタルに対しても哲学が必要だろうと、この本の著者は主張しています。
言うまでもなく、新しいテクノロジー、新しいデジタル媒体は生まれ続けています。
これからも新しいものがいくつも登場するでしょう。
その時、わたしたち消費者は哲学を持っていなければ、その新しさに振り回され続けることになる。
哲学はある意味で「鉱山のカナリヤ」のように、その事柄を判断する材料になるものです。
著者が提唱する哲学が、タイトルのとおり「デジタル・ミニマリスト」であり、その構築方法を丁寧に解説しています。
なにかカタそうな本ですが、多くの人物と物語が登場するので、思ったよりも読みやすい本ですよ。
SNSの依存テクノロジーを紐解く『僕らはそれに抵抗できない』
主にSNSがどうやって依存の仕組みを自分たちのビジネスに取り入れているかを解説した本です。
いいね!ボタンが脳の○○を刺激する。
フォロワーは、リツイートは、タイムラインは…。
どれもこれもわたしたちの避けられない本能を刺激する仕組みを採用しています。
その事実をエビデンスを用いて徹底的に指摘しています。
ここまでくると、もうさすがにスマホを辞めたくなっているかもしれません(笑)
関連記事:みんな、うすうす気づいている『僕らはそれに抵抗できない』書評
依存の原因ドーパミンを詳しく『もっと! 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』
以上の本を読んでいると、浮かび上がってくるのが「ドーパミン」というキーワード。
けっきょく、スマホもニュースもSNSもどうやってユーザーのドーパミンを刺激するかに苦心しています。
だったらそのドーパミンを紐解くことで、対策の糸口が見えるのでは?
今回紹介した本ではもっとも分厚く、読みにくい本かもしれません。
けれどドーパミンとは、なにもスマホに関することだけでなく、さまざまな事柄に関係しています。
本書では恋愛や仕事について、ドーパミンの働きを解説しています。
その意味で読んで損をする人はいないはず。
とても普遍性のある知識になると思うので、ここまで紹介した本を読んだ人なら、きっとおもしろく読めると思います。
関連記事:『もっと!愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』を読みました。「想像」のドーパミンと「今ここ」のH&N物質
本からわかる「スマホ依存対策」をまとめました
以上、スマホ依存に関する本を紹介しました。
これらの本(だけではないですが)から学んだ「スマホ依存対策」を端的にまとめました。
本当は本をていねいに読んだ方が100倍良いですが(笑)、合わせて参考にしてみて下さい。
関連記事:スマホ依存の対策5選。自分の時間を取り戻すには、どうすればよいか