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テレビって大事だなって思った話

「テレビなんか見ているやつはアホだ」なんて言う人がいました。

あ〜、たしかにその意見はわかります。

 

でもじゃあ、その人が何を見ているかと言うとYouTubeなんですね。

わたしはどちらかと言えば、YouTubeよりテレビのほうが大事だと思っています。

 

コンテンツとしてのテレビではなく、テクノロジーとしてのテレビが。

 

個人としては「テレビなんて、もう見ていないからいらない」という人が多いでしょうが、社会全体でみたとき、テレビというテクノロジーを捨てるべきではないなと思います。

テレビは落ちない

現状、テレビより同時視聴に強いライブ配信プラットフォームはありませんよね。

 

ちょっと懐かしい話ですが、AbemaTVでは亀田興毅さんの試合でサーバーダウンしました。

関連サイト:「亀田興毅に勝ったら1000万円」AbemaTV史上最多アクセスでサーバダウン - ITmedia NEWS

 

おそらく同時視聴社数はせいぜい200万とか300万。

テレビの視聴率に換算すればたったの2%とか3%ぐらいですよね。

 

しかしテレビは視聴率40%、つまり同時視聴4,000万人でも落ちない。

紅白見てて、落ちたことないですよね(笑)

 

これが例えば4Kとか8Kとかもっと”重い”映像になれば、やはりテレビのほうが安定して視聴できるのではないでしょうか。

では5Gになれば?

 

おそらく5Gでも落ちるときは落ちるはずです。

回線の問題ではなく、サーバー側の問題が大きそうなので。

むしろコンテンツがリッチになる分、よりサーバーコストがかかるかもしれません。

 

オリンピックやワールドカップなど「みんなで盛り上がりたいとき」ってこれからもきっとある。

人類の普遍的な喜びがそこにあると思うからです。

 

また何より災害時に落ちてしまうようでは話になりません。

この「落ちない」というメリットは、情報の公平性を保つ上で極めて重要なテクノロジーだと思います。

動画プラットフォームの利益は最終的にGAFAに

今、動画やライブ配信を行う場合、GAFAとマイクロソフトのサービスを利用する以外の選択肢はほぼ考えられないはずです。

 

自前で動画プラットフォームを構築するにしても、AmazonのAWS、マイクロソフトのAzureを使うことが多いでしょう。

つまりそのサーバーコストは最終的には巨大IT企業の利益になります。

 

コンテンツ配信側からすると、これはピンハネのようにも感じます。

しかし自社で多数の動画視聴に耐えられるサーバーを構築するほうがよっぽどコストがかかるはず。

 

結果、GAFAを利用せざるを得なくなると。

これはインターネットのサービスの宿命のようなもので、ほとんど構造的な問題に思えます。

 

GAFAがつくるネット空間には、ここ数年批判が相次いでいます。

2020年のアメリカ大統領選挙などがわかりやすい例ですよね。

 

そこにはフィルターバブルがあり、永遠の時間泥棒であり、広告のためにつつねけになった個人情報があります。

もしテレビが無くなったとしたら、人類はGAFAがつくる情報空間に身を投じることになる。

 

これは恐ろしいことではないでしょうか。

あなたの身近にも、YouTubeの見すぎで陰謀論にはまった家族、友人はいませんか?(笑)(いや、わらいごとじゃないけども)

コンテンツを見極める目を持つ

「だから、テレビを見ろ」と言いたいわけではないんです。

ただテレビを批判することで、YouTubeを礼賛する姿勢は問題だと思うのです。

 

テレビやNHKはネット空間で批判されがちです。

でもだからといって、ネットに問題がないわけではない。

 

今後、配信(生放送)コンテンツの世界で、テレビとYouTubeに対抗する第三極が登場する可能性は極めて低いのではないでしょうか。

Amazonに対抗するShopifyのようなサービスが出てこれば、違うのかもしれまえせんが。

 

だから、もし映像から情報を摂取するなら、テレビとネットのそれぞれのバイアス(偏見)を見抜いて、俯瞰的に捉える必要があるでしょう。

ただ多くの人にとって、テレビも見る、YouTubeも見る、そんなにたくさんの時間はないはずです。

 

ある人はテレビばっかり、ある人はYouTubeばっかり。

だから頭のすみで「ここにある情報は偏っているんだ」と常にセンサーを働かせておくことが大事です。

 

もっとも「見ない」という選択肢もありますが(笑)

まぁでも、見ないなら見ないで「消えてなくなれ」というのは狭量ですけどね。

 

世の中には「YouTubeの時代!」とか「本を読もう!」とかハード単位で情報を語る言論が実に多いですよね。

けれど、それぞれのハードにはテクノロジー的な違いがあり、それがコンテンツのあり方にも影響を及ぼします。

 

わたしは殺人事件の煽りVTRを入れてからCMに入るテレビのニュースも嫌いですし、メルマガに誘導するための意識高いYouTubeも同じくらい嫌いです(笑)

当たり前ですがテレビとかYouTube関係なく「良いものは良い」「悪いものは悪い」。

 

ですが、その良し悪しの判断をわたしたちはハードに求めがちです。

でもこのように情報空間が多数に渡る現代では、自分でコンテンツを見極める目をもたないことには情報に溺れてしまう。

 

その見極める目を養うために、テレビについて考えてみるのも有意義だなとおもった次第でした。

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