レンタルサーバーでおなじみのエックスサーバー社が提供しているブログサービス「シン・ブログ(旧:wpXブログ) 」
2021年3月にスタートしたサービスですが、ちょっと覗いてみたらこれがけっこう使えそうでした。
現状、はてなブログの方が利便性は高いものの、今後の選択肢としてはなかなか期待できるのではないかと思います。
実際にアカウント登録し、有料プランにも加入してみてのでその特徴をご紹介します!
シン・ブログとは?
エックスサーバーと言えば、WordPressをインストールするサーバーとしてブロガー御用達。
わたしも使っています。(このブログじゃないです)
業界では老舗で、サーバーダウンの心配も少ない人気サーバーですね。
シン・ブログは、そのエックスサーバー社が手掛けるブログサービス。
ちょっとややこしいですが、既存の「サーバーを契約して、WordPressをイントールして、テーマを導入して…」というサービスとは違い、シン・ブログはアカウントを作成すればものの10分でブログを書き始められます。
つまりシン・ブログは「はてなブログ」や「livedoorブログ」、「アメブロ」といったブログサービスに近いものですね。
WordPressでできている
既存のブログサービスと違うのは、Wordpressで構成されており、機能や管理画面もWordpressに準拠していること。
なので、最新のブロックエディターにも対応しています(クラシックエディターも使えます)
ブロックエディターは慣れも必要ですが、要素ごと順番を入れ替えたり、記事の執筆や編集・リライトには便利なシステムです。
またシン・ブログのオリジナルブロックもあり、アフィリエイトブログで人気の「ふき出し」や「ステップ」なんかも標準装備されています。
個人的にはこれでもう、必要十分な装飾機能に思えます。
あとは再利用ブロックももちろんあるので、アフィリエイトタグやアドセンスコードを登録しておくのも便利ですよね。
無料プランがある
シン・ブログには無料プランもあり、気軽に試すことができますよ。
有料プランではエックスサーバーが配信するバナー広告やヘッダーを外すことができ、独自ドメインも利用可能。
またグーグルアドセンス専用のウィジェットも開放されます。
シン・ブログのメリット
メンテナンスフリー
WordPressは便利であるがゆえにめんどうごとも多いです。
サーバー、テーマ、プラグイン、Wordpress…さまざまな個人・法人が自由に開発に参加して提供しています。
なので、あっちがアップデートすればこっちが追いつかず、いつの間にかチグハグに…なんてことがあるんです。
そのチグハグなスキマをついて悪意のある攻撃が!
なんてことになったら、ブログが消えちゃうかもしれません。(実際にない話じゃない)
しかしシン・ブログはエックスサーバー社が一元管理しているサービスなので、保守管理のめんどうがない。
加えてそもそもレンタルサーバー会社ですから、サーバー負荷にも強そう。
特にWordpressのメジャーアップデート時は「まずはサブブログでテストして…」なんてよく言われます。
おそらくそのテストを水面下でエックスサーバー社が行って、問題がなければわたしたちのブログに反映されるという手はずなはず。
保守管理を任せられるというのは、そういっためんどうな仕事を丸投げできるということでもあります。
料金が安い
有料プランは月々660円から。
まだ独自ドメインも無料で取得できるそうです。(長期プランのみ)
Wordpressの保守管理サービスを販売している個人・法人は少なくありません。
しかし安くても月々15,000円〜はしますよね。
しかしシン・ブログは、月々660円で、
- 保守管理代
- サーバー代
を支払っていると思えば、すごく格安です。
その意味では(はてなブログもそうなんですけど)実はけっこう神サービスなんじゃないかと思っています。
シン・ブログのデメリット
プラグインは6つのみ
プラグインは現状
- Classic Editar
- Clasiic Widgets
- Broken Link Checker
- Site Kit by Google
- Contact Form 7
- Adbanced Edhitor Tools
の6つのみ。
追加も削除もできません。
(※サービス開始時は5つでしたが、後にAdbanced Edhitor Toolsが足されました)
このへんは保守管理とも関わってくるので、サービス提供側としてもなかなか増やせないんでしょうね。
しかしBroken Link Checkerってシブい…。
これはリンク切れをチェック・通知するプラグインで、すごく便利なんですけど5つに入ってくるか!?と言われれば微妙では。
どういう会議でBroken Link Checkerに決まったのか知りたい(笑)
プラグインはWordpressの醍醐味でもあるので、人によっては物足りないでしょう。
でもふつうに運営していく分には大丈夫かなと思います。
っというのも、今のブロックエディターにはかつてプラグインを必要としていた文字装飾やブログパーツの埋め込みも標準装備していますし、保守管理系のプラグインはwpXブログには必要ないでしょう。
欲を言えば記事の引っ越しをする前提でRedirectionがあったらなお良かったかな?
あとはRinkerとかポチップとかアフィリエイト系もできれば…。
あぁ!あと置換プラグインも…。
まぁ、言い出したらキリがないですね(笑)
テーマは指定されたもののみ
プラグインと同様にテーマも追加と削除ができません。
しかし現状ではオリジナルテーマが36種類あり、それほど困らない気がします。
またWordpressには「追加CSS」を記述できる機能があり、ちょっとCSSが書ければわりと自由にデザインはイジることができますよ。
まぁ、その「ちょっとCSS」が書けない人が使うサービスなんですけどね(笑)
余談ですがHTMLとCSSは、書けないにしても10%ぐらい読めればグンとブログデザインの幅が広がります。
「コピペでOK」のCSSを提供してくれている記事も数多くありますし、ちょっと読めさえすれば、それらのコードを参考にじぶんのブログにオリジナリティが出せるので。
こちらの本を1冊読んでおけば、HTMLとCSSの基本的な仕組みは理解できるのですごくおすすめです。
ページスピードが遅い
こればっかりはちょっとムリそうです(苦笑)
シン・ブログは特にスマホ画面でページスピードが遅いよう。
テーマやプラグインで軽量化を図ることはできないので、できることはシンプルな機能(デザイン)にすることぐらい。
それでもPageSpeed Insightsの値は50に届かないかもしれません。
もっともこれはフィールドデータ(疑似環境でのシミュレーションされた値)なので、実際にユーザーが観覧する分にはそこまで不快なスピードではないでしょう。
はてなブログも同じくらい遅いですしね(笑)
ただそれだけに、ページスピードが爆速だったら本気で乗り換えを検討したかもしれません。
エックスサーバーの名にかけて、ここは改善してほしいですね!
wpXブログは選択肢のひとつになり得る
以上、シン・ブログ の特徴をご紹介しました。
はてなブログ以上、既存のWordpress未満といった感じで、なんとも中途半端な感じにも思えます。
しかしその中途半端さが、じぶんのブログライフにピタッとハマる人もいるんじゃないでしょうか?
Wordpressのアップデートは、ブログ歴が長くなればなるほど負荷が大きくなってきます。
わたしはブログを続けていきたい。
でもできればWordpressはもう触りたくない(笑)
あぁ、でもあの高機能は恋しい…。
そう思った時、シン・ブログは選択肢として忘れないでおこうと思いました。
また、例えば企業でオウンドメディアを立ち上げる時「ライターとウェブデザイナーしかチームにいない」なんて場合、かなり心強いサービスではないでしょうか。
HTMLとCSSさえ書ければ、見た目上のデザインはなんとかなりそうだし、保守管理・アップデートはエックスサーバー社におまかせです。
コロナ禍の中で飲食業や小売業の会社もネットの発信を頑張っている姿を多く見かけます。
発信についてまわる面倒な部分をカットできるwpXブログは、そういった企業に悪くない選択肢にも思えました。
しかし現状、わたしははてなブログProから乗り換えることはしません。
やっぱりコミュニティもあり、まだはてなブログの方が一日の長があると思うので。
でも良い選択肢だなとわかった以上、今後の開発次第ではわからないですね。
一番良いのは切磋琢磨して両方のサービスがさらに良くなることですね(笑)
シン・ブログはアプリもリリースしてますし、なかなか期待できそう。
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