最近、特に理由もなく
「なんか買いたいな〜」
というじぶんの気持ちに気づきました。
必需品や趣味の買い物でもなく、ただなんとなく「お金を使いたい」衝動。
これってなんか危険な感じがしますよね。
その衝動のまま生活していたら、あっという間に破綻してしまうと思うので、以下の対策を講じるようになりました。
まずは「欲しい物がないけど、なにか買いたい!」と思うその理由からご紹介します。
「欲しい物がないけど何か買いたい」と思う理由
買い物の成功体験が忘れられないから
一生懸命の貯金して、やっとの思いで手に入れた。
誰しも、嬉しくてたまらなかった買い物体験ってあると思います。
特に子どもの頃、お年玉をやりくして、悩んで悩んでゲームやお菓子を買いましたよね。
わたしは、心の奥底にその嬉しさがまだ残っている気がします。
体を動かしたくないから
じぶんの中に「楽して気分良くなりたい」という怠惰な気持ちがあることに気づきました。
お金を払うとは、誰かに代わりにやってもらうことです。
自分で頭を働かせたり、体を動かしたりするのが億劫。
でも何もしないのはヒマだし、休日を無駄に過ごしている気がする。
「じぶんからはなんにもやりたくないけど、楽しませて欲しい」
という王様のような気分がそこにはありました。
なので、つい手軽な買い物に走ってしまう。
みんな持っているから、やっているから
かつてはテレビや雑誌から商品を知りました。
それは売り手側の広告がほとんどですよね。
ところが今や、同じ立場の消費者が消費をしている様を毎日見るようになりました。(それも広告だったりするんですが)
人が買い物で楽しんでいる様子を見れば、興味を持つし、羨ましくもなります。
そしてその買い物をまたじぶんがシェアすれば、人に自慢できる。
今は消費が全般的にファッション化する状況です。
これは何も「モノ」だけでなく、「コト」でも同じ。
人に自慢したいがための旅行、アクティビティ、ホームパーティー。
そのためのサービスもあるくらいですよね。
ただプロフィールを彩るためだけの消費は「欲しい物がないけど、なにか買いたい!」という衝動にごく近いと感じます。
お金を使わないと損だと思うから
しっかり稼いでいるし、家計もいたって健全。
買い物を咎める理由はない。
でもなぜか、虚しい買い物が続いてしまう。
それなのに買い物してしまう理由を考えると、
天国にお金は持っていけない
という気持ちが見つかりました。
がんばって働いて「自分へのご褒美」もなく暮らしていくのか?
それで何が楽しいのか?
お金を使って何が悪んだ!
それってごく自然な気持ちだと思います。
しかしよく考えてみると、その気持ちは別に買い物の満足度を上げてくれるわけではない。
じぶんの不幸や寂しさを、お金や買い物のせいにしていたのかも。
むしろ買い物以外で人生の満足度を上げる方法を見えにくくする、視野を狭くする考えだと気づきました。
お金は使わないと損だ
という考えには、逆に
お金を使いさえすれば、幸せになれる
というある種の信仰を強化する。
しかし「欲しい物がない」時点で、その信仰はもう揺らいでいます。
落ち着いて、お金の以外の選択肢を探すべきなのかもしれません。
「欲しい物がないけど何か買いたい」衝動を抑える方法
モノで満たされるには限度があると知ること
一生懸命の貯金して、やっとの思いで手に入れたモノ。
それが嬉しかった理由は、モノよりも貯金の方が大きいのかもしれません。
欲しい物を手にれるプロセスを努力したからこそ、そのモノがより輝いて見えた。
何より子どもの頃や若い頃は、まだモノをあまり持っていないわけですから、それを手にれることで劇的な変化を味わえます。
大人になるに連れて、その費用対効果が低くなっていくのは必然。
かんたんに、多くのモノを手に入れられる大人になった今、モノだけでじぶんを満たそうとするのは無理があります。
掃除をする、手入れをする
買い物衝動は、
何もしたくないけど、脳に幸せな気分が欲しい
という怠惰の現れでした。
だとすれば、その対策はやっぱり体を動かすしかない。
例えば掃除をしたり、モノの手入れをするのはどうでしょうか?
幸せにまつわるホルモンは3つあるそうです。
- ドーパミン
- オキシトシン
- セロトニン
ドーパミンは興奮にまつわるもの。
買い物はドーパミンですね。
オキシトシンは肌のふれあいや愛着にまつわるもの。
セロトニンは安心にまつわるものだそうです。
「欲しいものがないけど何か買いたい!」とはつまり、ドーパミンに頼った生き方なのかもしれません。
モノがもたらすのは、なにもドーパミンだけではないはずです。
買い物して家に持ち帰った後、なんども使ったり、手入れをすることで愛着(オキシトシン)が生まれます。
またヘルシーに体を動かせば、セロトニンの生成にも貢献するのではないでしょうか。
ちなみにこの3つのホルモンは、相対関係にあるそうです。
ドーパミンが出る時はオキシトシンは抑えられ、オキシトシンがでる時はドーパミンが抑えられる。
つまり意識してドーパミン以外のホルモンに狙いを定めることで、買い物衝動も和らぐことが予想されます。
だから買い物したくなった時こそ、今あるものを手入れして愛でてあげることが効果的かもしれません。
SNSをやめる
みんなが買い物したり、旅行に行ったり楽しんでいる様子を見つつ我慢する。
これってとっても苦行です。
なので、その場から離れることが基本的な対策になります。
衝動が刺激されないものだけを見ようとしても、むずかしいのがSNS。
SNSを運営する企業も営利目的なので、お金が動く(=買い物)の情報を優遇します。
そのため、フォローやいいね!整理整頓など「使いこなし術」を行使しても、あまり意味がありません。
広告はもとより「レコメンド」といった形で何かしらは届きます。
わたしはSNSをやめて3年ほどになりましたが、「やめようかな…」と思い始めてから実際にやめるまで2年ぐらいかかっています。
それぐらいSNSが依存を生成する力は強い。
まずは無理にアカウントを削除する必要はないですが、ぜひ意識して「離れる時間」をとってみて下さい。