ミニマリストがやっている私服の制服化に興味がある人のために、基本的な情報をまとめました!
わたし自身、今はファッションに興味があって服を増やしていますが、人生の中で私服を制服化していた時期のほうがずっと長いです。
この記事では、服を増やしたり減らしたりしたわたいの経験から、
私服の制服化のメリット、デメリット
をご紹介します!
まずは私服の制服化の概要からご紹介。
私服の制服化とは?枚数は何着?
文字通り、私服コーデを数パターンに絞って制服化することです。
とは言え、所有する服の点数は厳密に決まっていません。
「年間10着」とか「ワンシーズン33着」とか、様々な数でトライしている人がいます。
わたしが観察する限り、おおむね
「1シーズン 2〜4パターン」
のコーデに絞ると、私服の制服化のメリットを享受できるように思います。
そうなると、だいたい1シーズン30着程度になるでしょう。
月間の休日が10日前後だとすると、4パターンのコーデが組めれば十分かなと思います。
まず私服の制服化を目指すにあたっては、そのぐらいの点数を目安にしてみてください。
私服の制服化のメリット5選
決断疲れが軽減できる
人は1日に35,000回も決断するそうです。
「私服の制服化をしても、減らせるのはたかだか1回だけじゃないか」
と思いきや、コーディネートを組む作業って、やっぱりとても難解です。
1回は1回ですが、その負担は大きい。
そして「今日、何を着るか」は、なんといっても朝一番の決断です。
頭が一番冴えている朝にむずかしい決断をして消耗することは、実はけっこうもったいないことに思えます。
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグが決断疲れを防ぐために私服の制服化をしているのは有名な話。
朝が苦手でボーっとしちゃう人は、トライする価値があるかもしれません。
時間が生まれる
忙しい朝、パッと着替えることで時間が生まれる。
さらに服の点数を絞ることで、
- 服を選ぶ時間
- 店舗に足を運ぶ時間
- 手入れする時間
- 捨てる作業の時間
が少なくなります。
クローゼットの服が高級に見える
すっきりしたクローゼットだと、そこに収納されている服が輝いて見えませんか?
それは科学的にも証明されている本能だそうです。
人は余白のあるデザインを美しく思うそうで、ハイブランドのお店はしっかり余白を取った陳列になっていますよね。
対して量販店やリサイクルショップはハンガーラックいっぱいに服がかかっている。
糸井重里さんの言葉ですが、買い物には「環境価値」があると。
例えば、シャネルの香水が灯油缶に入って街の商店街で売られていたら、あなたはそれを買いますか?
多分、買わないでしょう。特に、シャネルのファンなら。それは、シャネルではないからです。美しくパッケージされて、きれいなお店でセンスよく着飾った店員から買う。
ここまですべて含んで、はじめてシャネルなのです。
引用:インターネット的
然るべきものは然るべき環境で売ることで、はじめて消費者に価値を感じてもらえる。
逆に言うと量販店の服でも美しく陳列すれば、なんだかカッコよく見えるはず。
そう考えると、自宅に買って帰った服も、やはり環境価値を大事にしてあげたほうが良さそうです。
朝起きてクローゼットを開けると、美しく収納(陳列)された服が輝いている。
そんな瞬間は少なからず自分を励ましてくれます。
節約になる
服を大量に買うことがなくなるので、節約にもなります。
点数が少なくなった分、ちょっと高級なものを買うのもアリでしょう。
愛着が湧く
幸せの半分は愛着だと思っています。
愛着を持つために必要なのは、手間と時間をかけること。
なんども着て、アイロンをかけたり、毛玉をとったり…。
丁寧に手入れをしていくと、その服がもっと好きになるはずです。
何十着もある服がある場合、その全てをマメにメンテナンスしていくのは、ちょっと現実的じゃないですよね。
私服の制服化をしたからこそ、大事な服を大事にできるメリットがあります。
私服の制服化のデメリット2選
洗濯をサボれない
わたしは今、フリーランス×在宅ワークで仕事をしています。
すると基本的に365日カジュアル着なんですね。
会社勤めをしていると「次の私服を着るのは5日後」というシチュエーションがほぼだと思います。
それなら洗濯のルーティーンに余裕があるのですが、
「365日カジュアル着 かつ 私服の制服化」
を試みると、けっこう洗濯が忙しい(笑)
特に真夏ですね。
このデメリットを軽減するには、
- アンダーウェアは十分な数を持つ
- 乾燥機が使えるイージーケアを選ぶ
など対策が必要です。
劣化に気づきにくい
少ない点数で服を着回していくと、どれも平等に劣化していくので、意外と劣化に気づきにくいなと思いました。
クローゼットに新品の服がなくなるので、比較して「劣化したな〜」と実感する機会がない。
また私服の制服化をすると、総じてファッションへの興味も下がっていきます。
するとお店に足を運ぶ機会も減る。
そしてまた、新品の服を目にする機会が少なくなる。
さらに愛着が湧いてしまっているので、劣化に対してちょっと甘めの評価になりがちです。
でも「ダサい」のはかまわないけど「汚い」のは避けたいところですよね。
然るべきタイミングで思い切って買い替えるのも、大事にしたいポイントでした。
【まとめ】私服の制服化は多くの人におすすめできる
メリット・デメリットを比較すると、デメリットは十分に対処可能で、その割にメリットは非常に大きい。
多くの人にとって、一度はトライする価値があると思います。
っと言うのも、私服の制服化は一方的にファッションの楽しみを失くすことではないからです。
お気に入りを気倒せたり、愛着を持てることは、多くのバリエーションを楽しむことと同様に楽しいこと。
私服の制服化にトライすることで、よりファッションが好きになる人もいるかもしれません。
仮にトライしてダメだったとしても、いちど「これで十分だな」という基準がわかることは、今後の買い物にとって非常に大きい経験ではないでしょうか。
ファッション業界のプロモーションやマーケティングはよくも悪くも、とても発達しています。
ふつうに過ごしていると、自然と服が増えてしまうのが現状でしょう。
それでいて服は一生つきまとうもの。
長い目で見れば、人生一度は減らすタイミングを設けるとこは、多くの人にとって有意義だと思います。