しっかりミニマリストをテーマにした漫画は初めて読みました!
主人公の相沢ゆかり(27)は同棲中の彼氏の浮気現場を目撃して家を飛び出した。
やむにやまれず転がり込んだ先は、極度のミニマリスト無田仁(33)の家。
捨てられない女と何でも捨てる男の奇妙な同居生活がはじまる…!
というラブコメディーになっています。
モノをきっかけにトラウマに向き合うストーリー
無田さんの家はモノが少なく、クローゼットも同じ服ばかり、食事も毎日同じ、スマホアプリも最小限、そして朝は瞑想をする(笑)
そんな「ミニマリストあるある」を煎じて煮詰めたようなキャラクター。
ミニマリストを一通り学んだわたしが読むと、思わずクスッとしてしまいます。
対して主人公の相沢ゆかりは元カレとの思い出の品が捨てられない。
しかし無田さんの影響で断捨離してみると、「弱い自分」や「元彼への執着」と向き合うことになります。
また無田さん自身も問題を抱えており、極端にモノと人を嫌う性格がゆかりの影響を受けながら徐々に変化していく。
ミニマリストという大きなテーマはあれど、ストーリーの大筋はやはりキャラクターが抱えるトラウマについて。
わたしが過去に読んだ作品だと『凪のお暇』と読後感が近いなと感じました。
連載はビッグコミックスピリッツですが、大別すると少女漫画のテイストに近いです。
もしかしたら少年漫画ばかり読んできた男性だと読み慣れない部分があるかもしれません。
表現豊かなイキイキとした漫画
水知らずの男性の家に女性が転がり込むという初期設定はけっこう強引(笑)
少しリアリティに欠ける気もしますが、キャラクターとストーリーは魅力的だなと思います。
そしてキャラクターの喜怒哀楽がしっかり伝わってくる表現なので、サクサクとリズミカルに読み進められました。
漫画としてのクオリティは十分に高いと思うので、その意味では多くの人におすすめできます。
もちろん、ミニマリストに興味がある人にもおすすめ。
おすすめというか、非常に貴重なミニマリスト漫画なのでぜひ読んてみて下さい。
現時点で連載中で、3巻まで発売されています。
ミニマリスト本まとめ
その他にもおすすめのミニマリスト本を紹介しています。
普段、本を読み慣れていない人のために「読みやすい順」にまとめました。