堀口珈琲というコーヒー屋さんをもう何年も贔屓にしています。
堀口珈琲は今でいうスペシャルティコーヒーに90年代から取り組んでおり、その道ではパイオニア的な存在。
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後進の育成にも力をいれており、今では日本各地に堀口門下生のお店が点在しています。
わたしは一時期、沖縄 宜野湾の「YAMADA COFFEE」や東京 西永福の「ヤルクコーヒー」など門下生巡りにハマっていました。
すっごいマニアックですよね（笑）
そしてこの度、新たな堀口門下生がコーヒー屋さんを開業したというニュースが飛び込んできた。
「これは飲むっきゃない！」と、いうことで注文してみましたよ。
Nif Coffeeの特徴
その名もNif Coffee（ニフコーヒー）。
もちろん、スペシャルティコーヒーのみを扱います。
中でもふつうのコーヒー屋さんと違うユニークな特徴は以下の4点です。
（ほぼ）通販専門
今のところNif Coffeeが買えるのは公式通販サイトか、焙煎所がある川崎市の自動販売機のみ。
主力はもっぱら通販です。
販売者と消費者が限りなく直接的につながりムダを省くことで、質の高いサービスが提供できる。
Nif Coffeeはいわゆる今流行りのD2Cブランドではないかと思います。
豆は2種類のみ
Nif Coffeeが取り扱っているのは、
- ふつう
- ふかいり
というシンプルなネーミングの2種類のみ！
ブレンドではないらしく、その時々で旬のシングルオリジンを使っているようです。
コンセプトに合う豆を選びながらも、微妙に味は変わっていきます。
おおむね、苦味の具合で好みの方を選べば良いでしょう。
苦いのが好きな人は「ふかいり」を。
そうでない人は「ふつう」をどうぞ。
とはいえ、どちらもいっしょに買う人が多いと思います。
わたしもふたつ買いました！
焙煎は注文があってから
焙煎は注文後。
そして発送は焙煎直後だそうです。
ですから絶対に鮮度が良い！
鮮度が保証されているのは、コーヒー好きにとっていちばんと言っていいくらい重要なこと。
とにかく一に二も、鮮度が良くなければ豆のポテンシャルは発揮されません。
焙煎直後の発送それだけでも、Nif Coffeeを利用する理由になると思います。
リーズナブル
そしてその高品質なコーヒーが、200g999円で購入できるのが最大のメリットです。
スペシャルティコーヒーを謳うコーヒー豆では、破格のお値段ではないでしょうか？
ちなみに堀口珈琲のブレンドは記事執筆現在で1,836円。
今は世界のサプライチェーンが不安定なので、コーヒーは値上がりの傾向があります。
その中でもNif Coffeeがこの価格帯でがんばれるのは、やはりムダを省いた通販専門だからでしょう。
Nif Coffeeを自宅で淹れて飲んでみました！
「ふつう」の味
大粒でいかにも美味しそうなコーヒー豆…。
さっそく淹れてみました！
鮮度が良さそうなので、セラミックドリッパー（Fuji）を使ってみます。
レシピは、付属のスプーン1.5杯で200ml。（1.5杯は約17gといったところでした）
お湯を注ぐと、モコモコとびっくりするぐらいの勢いでふくらむ！
ここ最近の通販で買った豆の中では、いちばんふくらみが良かったです。
さすが鮮度にこだわっているだけありますね！
2投目、3投目はふくらみが平らになるぐらい水位が下がったら、ちょこちょこと注いでいく。
豆がふくらんだり、しぼんだり。
スーハー、スーハー、と豆が深呼吸しているかのように、少ない量をちょくちょく注ぐ感じです。
詳しいドリップ方法は公式動画にもなっていますので、参照してみてください。
気になる味はというと…
めっちゃクリアでした！
雑味が感じられず、苦味もかなり少なめです。
コーヒーが苦手な人もこれなら…と思える味。
お子さんのコーヒーデビューにも良いかもなぁ。
「ふかいり」の味
「ふかいり」は文字通りの深煎りで、「ふつう」よりも濃い黒になっているのがわかります。
ただエスプレッソ用の豆によく使われるようなイタリアンロースト（超深煎り）ほどではありません。
さらにフレンチローストよりも少し浅く見えます。
堀口珈琲の基準に照らし合わせるとフルシティローストぐらいかな？（違ってたらごめんなさい）
こちらは20gで200mlを抽出。
基本的な淹れ方は「ふつう」と同じですね。
気になるそのお味は…
キリッと苦い！
一本心の通った苦味があり、多くの人にとってコーヒーらしいコーヒーの味わいだと思います。
とは言え、ここが絶妙なところだと思うのですが、一言目に「苦〜」と出るような強い苦味ではありません。
やはり堀口珈琲の遺伝子は、この深煎りの技術にあるような気がします。
サードウェーブムーブメントが興隆する中で、酸味と華やかな香りの強いコーヒーが人気を高めてきました。
それはそれで楽しいですが、わたしたち日本人は世界の中でもとりわけ「苦味」を楽しむ舌を持っています。
古今東西、長きに渡っていろんな日本の喫茶店に豆を卸してきた堀口珈琲ですから、やっぱり深煎（苦味）は大事にしているのではないでしょうか？
そしてその遺伝子を継いだNif Coffeeの「ふかいり」もやっぱり納得の味。
「ふつう」も「ふかいり」も美味しいですが、どちらかがおすすめかと言われたら、個人的には「ふかいり」をおすすめしたいですね。
独特のデザインから読み取れる「万人向けのコーヒー」
ところでこのNif Coffeeのパッケージやチラシ、使っているフォント（あとサイトのデザイン）とか、独特だと思いませんか？
良く言えば親しみやすい。
悪く言えば、ちょっと野暮ったいですよね（笑）
今、新規で開業するコーヒー屋さんはデザインにこだわっているお店が多く、とってもオシャレです。
（個人でも新規でもないけど）ブルーボトルコーヒーなんか見てくださいよ？
オシャレすぎてひくレベル。
一時期は「コーヒー界のApple」なんて呼ばれていたぐらいです。
でもね。
ふだん飲むコーヒーはひかれちゃダメだと思うんです。
コーヒーに限らず
「オシャレすぎて入りにくい」「オシャレすぎて手に取りにくい」
なんて思ったことはないですか？
コーヒーは嗜好品ですから、おしゃれしてカフェに行く「ハレの日」もあってしかるべき。
けれどコーヒーは、普段の「ケの日」に華をそえる、日常を元気にしてくれるシンプルな飲み物でもありますよね。
日常にオシャレすぎるデザインは不要。
そう考えた時、Nif Coffeeのデザインは実に秀逸に見えてきます。
大きくてわかりやすいフォントは、きっとご年配の方にとってもありがたいでしょう。（わたしも35歳半ばになってなんとなくその苦労は察せるようになってきました）
「おしゃれは苦手だけど、美味しいコーヒーが飲みたい」という人もいるでしょう。
逆に「デザインがオシャレじゃないから」という理由でスルーしそうなあなたは、ちょっと損をしているとも言えます。
Nif Coffeeはその価格や種類、販売形態、味作りから「ケの日」のコーヒーを自認していることは明らか。
サイトにもこんなメッセージが書かれています。
ネット販売限定にすることで
高品質でお手頃価格を実現気兼ねなくおいしいコーヒーを
飲むことができる幸せを
お届けします
もちろん、もっと安いコーヒーなんて探せばいくらでもあります。
逆に個性を楽しむサードウェーブコーヒーも。
しかし「その間」はと言うと、これがなかなかなかったかもしれない。
Nif Coffeeはファッションで例えるとUNQLO・GUというより無印良品のようなブランドに思えます。
ふだんより「ちょっといい」
でも「ふだん」の範疇におさまっている。
実は多くの人って、それはちょうど良いかもしれません。
味が気に入ればほんとうに長く付き合えそう。
「いっしょに歳をとっていける」
そんな優良コーヒー屋さんですね！
（あ、ちなみにわたしはブルーボトルも大好きですよ（笑））
Nif Coffeeをネットショップで注文する時の注意点
現在、Nif Coffeeでは初回購入で660円分のポイントがもらえます。
これは初回からすぐに使えるポイントです。
660円は送料に相当しますので、初回は実質送料無料ですね。
注文方法はごくごくかんたんで、その他の通販サイトといっしょ。
サイトから商品をカートに入れて、購入手続きをするだけです。
送料は最後の画面で表示されます。
初回で送料を実質無料にしたい方は、購入手続き画面のはじめでポイントを使う設定にしておきましょう。
または5コ以上注文すると送料無料になるので、家族やお友達の分も頼むのもありですね。
「贈答用シール」もつけられますので、プレゼントにもぴったりです。
商品は箱で届き、コーヒーの説明書きや計量スプーンもセットされていますよ。
味や価格帯、サービスからいって、気に入る人はとても多いと思うので、気になる方はぜひ試してみてください！
【通販】オンラインで買えるおすすめコーヒー豆
おなじみのAmazon、楽天で買えるおすすめのコーヒー豆をまとめました！
スペシャルティコーヒーからリーズナブルなコモディティまで。
こちらでも焙煎したての新鮮なコーヒー豆が買えます！
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