程度はあれど、コミュ障(コミュニケーション障害) を自認している人って多いと思うんですよ。
わたしもそうでした。
だからこそ、自分でいろいろ考えて、コミュ障をなんとか克服しようと頑張ってきました。
この記事では、コミュニケーションにおけるわたしの心がけやテクニックをご紹介します。
- 話し上手は、聞き上手と心得る
- 会話の目的は、会話すること【内容は関係ない】
- 声のボリュームを合わせる
- テンションを合わせる
- 見た目を爽やかに整える
- 笑顔
- 相手のSNSをチェックする
- そもそもコミュニケーションしない、減らす
話し上手は、聞き上手と心得る
「わたし、話すのがヘタなんです…」という人は、ちょっと勘違いしています。
話すのが上手い人は、聞くのが上手い人なんですね。
「話が上手い」とは、なにも「すべらない話」ができるわけじゃないんです(笑)
自分でおもしろいネタを用意して、演説しなければいけないわじゃない。
相手との会話が盛り上がるのが大事ですよね。
松ちゃん(松本人志さん)の番組でいうと「すべらない話」より「ダウンタウンDX」に近い。
ダウンタウンDXには決して話が上手でないタレントさんも出演します。
で、実際におもしろくない話もすることも多い(笑)
でもどんなにつまらない話でも、なんとかかんとか松ちゃんがオチをつけているのがわかると思います。
大切なのは自分で話すことじゃなく、人の話をちゃんと聞いて、オチをつけてあげること。
「オチ」とは別に笑いだけじゃありません。
「へー!」という感心。
「わかる〜」という共感。
とにもかくにも、ちゃんと「相手の話を受ける」ことが大切です。
「話さなきゃ、話さなきゃ…!」とドキマギするのがコミュ障あるあるですよね。
だからコミュ障は、意外に一生懸命に話すんです。
で、結果的に聞くことをないがしろにするという(笑)
だから会話が盛り上がらないんですね。
まずは「質問」して、相手の話を引き出し、しっかり「傾聴」する。
思えば人はみな、自分の話を「聞いてほしい、共感してほしい」という欲望をもっています。
それはコミュ障でもそうです。
だからこそ、「聞き役」に回ってくれる人が尊い。
つまりコミュ障の本質は、自分は話したいけれど、聞き役にはならない人です。
そうやってサービスしない人は、人が離れていきます。
人が離れていくから、ますます自分はコミュ障なんだと落ち込む。
でも、聞き役にならないそのサービス精神のなさ、自分の話だけは聞いてほしいというその高慢さを、まずは自認すべきでしょう。
厳しいこと言っていますが、自戒ですよ(笑)
会話の目的は、会話すること【内容は関係ない】
「オチ」といっても、そこに目的があるわけではありません。
会話の先に「笑い」が必要なんだ。
「有益さ」が必要なんだ。
なにそれ、ツイッターじゃないんだから(笑)
会話に何かしらの目的があると思うのは、はんぶん勘違い。
会話の目的のほとんどは、「会話すること」だと思います。
だってコミュニケーション自体に、なにかしらの快感とか快楽がありますよね。
だいたい、会話した内容をいつまでも覚えているなんて、なかなかないじゃないですか。
それでも人は会話することで、ガス抜きになったり、ストレス解消になったり。
コミュ障だって、その「会話の効能」を受け取ることはできるはず。
だから話す内容は、半ばなんでも良いと思います。
テレワークが推進される世の中で、わざわざ「雑談タイム」をもうける企業だってあるんですよ。
これはただ目的のない会話や雑談が、どれだけ人の気持やアイディアに作用するかを示唆していますよね。
ではなぜ、会話に「有益さ」「おもしろさ」といった目的を求めてしまうのでしょうか?
これは近頃よく聞く「承認欲求」が関係しているように思います。
人から承認されたいために、「おもしろい人」「有益な人」になろうとする。
しかし本来、承認とは「おもしろくないし、有益でもないけど、側にいて良いよ」というのが承認です。
承認欲求を誤認して、じぶんを大きく見せようとすると、ますます人が離れていきます。
正直じゃない人、嘘ばかりの人はだれだって嫌いですよね。
結果また、コミュ障をこじらせます。
でもひるがえって考えれば、自分自身が寛容になって他者を承認できるいるか?
自分自身が他人に条件をつけて、友人知人を選んではいないか?
それを「孤独」とよび、悦に入っていないか?
自分の愛のなさを、きれいなオブラートで包み、「悲劇のヒロイン」をきどるのは、ただのバカがやることです。
そのことに気づいた時、わたしはコミュ障から一歩抜け出せた気がします。
声のボリュームを合わせる
ここまでは精神的な部分も含めましたが、ここからは具体的なテクニック。
ひとつは声のボリュームに気をつけること。
大きすぎても、小さすぎてもダメですよね。
相手に届く音量で。
できれば公共空間とか、商業施設では「相手だけに届く音量」で。
個人的にツラいのは、極端に声が小さくて、聞き取りづらい人と話すときです。
聞き返すのって、聞き返す側も気を使うもんですよ。
いちど聞き返して、言い直してもらい、それで聞き取れれば良いんです。
問題は、それでわからない時。
二度三度聞き返すのは、こっちが失礼になっちゃいますから。
最終的には聞き返すのがめんどうになって、話したくなくなります(笑)
公共空間では迷惑にならない小さな声で話すのがマナーですが、同じように相手に届かせることもマナーのひとつなんだろうなと思います。
テンションを合わせる
相手が驚いたときは驚き、悲しいときは悲しむ。
ボリュームと同じように、テンションも合わせると自然と会話が盛り上がりますよね。
こっちが楽しいのに、あっちがブスッとしていたら、そりゃあ気分悪い。
自分にウソはつけませんが、ある程度合わせるのが人情というものでしょう。
見た目を爽やかに整える
おしゃれという意味ではなく、「キモく」なければ良いのでは(笑)
爽やかな見た目とは、別にお金をかけなくてもできると思います。
ユニクロとかファストファッションでOK。
ポイントを羅列すると、
- ジャストサイズの服を着る
- カラフルにしすぎない
- ヒゲをそる(ととのえる)
- 髪を切る
- 姿勢を正す
といったところでしょうか。
特に「ジャストサイズの服を着る」と「姿勢を正す」が大事だと思います。
オーバーサイズの服を着て、猫背に縮こまっているとなんだか不快感というか、不信感が出てしまう…。
いちどユニクロ、無印良品、H&Mなんかのファストファッションを試してみて、自分にあうサイズ感を知っておくと、後からラクです。
ファッションについては「服を着るならこんなふうに」というマンガがものすごく勉強になりました。
ファッションに疎い男性の救済。
服を着るならこんなふうに
笑顔
基本中の基本かもしれませんね。
繰り返し伝えているように「相手に話してもらう」ことがコミュ障克服には大切です。
そう考えると、自分が笑顔のほうが相手が話しやすいに決まってる。
笑顔は会話の潤滑油なんだと思います。
相手のSNSをチェックする
「聞くのが大事」
「会話ネタは何でも良い」
そうは言っても、いくつかは会話ネタがあったほうが心強いもの。
そこで活用できるのがSNSです。
もしこれから合う相手がSNSをやっていることを事前に知っているなら、ぜひチェックしてみることをおすすめします。
相手の好きなこと、興味関心がつまっているので、そのことをきっかけに話せばまぁまずハズさない。
これに気づいたのは、それこそSNSやブログで知り合った人と実際にお会いしたときでした。
人となり、趣味趣向がわかるので、初めて合うのにすごく話しやすかった。
その経験は、コミュ障克服に一役買った記憶があります。
そもそもコミュニケーションしない、減らす
ここまで言ったことを一言で言えば「サービス精神をもち、マナーを大事にする」 ってことですが、現実にはそれってなかなか大変ですよね。
要は「気を使う」ので、精神エネルギーが枯渇しそう…。
誰にでも喋りたくないときってあるもんです。
そこで大切なのは、その精神エネルギーの節約。
実際のところ、わたしは仕事で人に合わないようにしました(笑)
関連記事:「ひとりでできる仕事」を探しているならブロガーはどうだろう。在宅で高収入も狙えます
これは極端ですが、無駄なエネルギーを使わないことは誰にでもできるはず。
おすすめはSNSを制限することですね。
さっきと矛盾になりますが、わたしはSNSはほぼやってません。
それこそ「人と会う時」だけ使います。
またLINEもクセモノです。
24時間、臨戦態勢でいつでもコミュニケーションがねじ込んでくる。
このコミュニケーション地獄は、人類がいまだかつて遭遇してきていない状況です。
そりゃあ、疲れちゃいますよね。
多くの人の場合、リアルで会う人のために精神エネルギーを残しておいたほうが良いはず。
だからSNSやLINEを制限して、スマホから少し離れる時間をつくるのをおすすめします。
以上、「わたしがコミュ障を克服するために努力したこと」でした。
参考になったらうれしいです。